MotoGP:ドゥカティ、5人のライダーで2007年以来2度目のコンストラクターズタイトルを獲得

 2020年のロードレース世界選手権における最高峰MotoGPクラスは全15戦のうち開幕戦カタールGPを除く14レースが開催された。今季はライダーとチームのチャンピオンはスズキが獲得したものの、コンストラクターズについてはデスモセディチGPを使用した3チームの活躍によりドゥカティがタイトルに輝いた。

 第14戦バレンシアGP終了時点では、最終戦を残してスズキがライダーとチームチャンピオンを獲得したが、コンストラクターズにおいてはスズキとドゥカティが201ポイントで並んでいた。

 最終戦となったポルトガルGPではスズキ勢はチーム・スズキ・エクスターのアレックス・リンスとジョアン・ミルのふたり、そしてドゥカティ勢はドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとダニロ・ペトルッチ、プラマック・レーシングのジャック・ミラーとフランセスコ・バニャイア、エスポンソラーマ・レーシングのヨハン・ザルコとティト・ラバットの6人でコンストラクターズタイトルの争いが繰り広げられた。

2020年のMotoGPでコンストラクターズタイトルを獲得したドゥカティ
2020年のMotoGPでコンストラクターズタイトルを獲得したドゥカティ

 第15戦ポルトガルGPではドゥカティ勢トップはミラーの2位表彰台、スズキ勢トップはリンスの15位となり、今季221ポイントを獲得したドゥカティがコンストラクターズタイトルを獲得。前回のコンストラクターズタイトルはケーシー・ストーナーやロリス・カピロッシらが参戦していた2007年であり、13年目ぶり2度目のタイトルとなった。

ドゥカティに50勝目をもたらしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)/2020年MotoGP第5戦オーストリアGP
ドゥカティに50勝目をもたらしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)/2020年MotoGP第5戦オーストリアGP

 2020年のコンストラクターズタイトル獲得はドヴィツィオーゾ、ペトルッチ、、ミラー、バニャイア、ザルコの5名が貢献。ドヴィツィオーゾは第2戦スペインの3位、第3戦アンダルシアGPの6位、第5戦オーストリアGPの優勝、第8戦エミリア・ロマーニャGPの8位、第11戦アラゴンGPの7位と5戦で活躍した。

2020年MotoGP第15戦ポルトガルGP ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)
2020年MotoGP第15戦ポルトガルGP ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)

 次はミラーで、第6戦スティリアGPの2位、第9戦カタルーニャGPの5位、第13戦ヨーロッパGPの6位、第14戦バレンシアGPの2位、第15戦ポルトガルGPの2位の5戦。ザルコは第4戦チェコGPの3位、第12戦テルエルGPの5位の2戦、ペトルッチは第10戦フランスGPの優勝の1度、バニャイアは第7戦サンマリノGPの2位の1度ドゥカティ勢トップでフィニッシュした。

2020年MotoGP第4戦チェコGP ヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)
2020年MotoGP第4戦チェコGP ヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)

 ドゥカティ・モーター・ホールディングCEOのクラウディオ・ドメニカリは「コンストラクターズ・ワールドタイトルという素晴らしい結果を手にすることができた。特に今シーズンは、これまで体験したことがない困難な状況を克服しなければならない、非常に難しい1年となった」と語った。

「いつもとは違う不思議なシーズンであったが、エンジニアとすべてのドゥカティライダーが一致協力して、チャンピオンシップのすべてのサーキットでデスモセディチGPマシンの戦闘力を高め、2勝を含む8回の表彰台を獲得することができた」

「MotoGPの歴史で2度目のコンストラクターズ・ワールドタイトルの獲得に貢献してくれた、アンドレア・ドヴィツィオーゾ、ダニロ・ペトルッチ、ジャック・ミラー、ペッコ(フランチェスコ)・バニャイア、ヨハン・ザルコに感謝したい」

「そして、大きな情熱、献身的な作業、そして断固たる決意を持って、このように重要な結果を達成できることを再び示してくれた、ドゥカティコルセ部門のすべてのスタッフにも感謝したい。アンドレアとダニロの今後の活躍を祈っている。私たちは、彼らと何年も一緒に戦い、素晴らしい瞬間を共に過ごしてきた。そのすべてに感謝したい」

2020年MotoGP第10戦フランスGP ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)
2020年MotoGP第10戦フランスGP ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)

 ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャーのルイジ・ダリーニャは「コンストラクターズ・ワールドタイトルを獲得することは、ドゥカティにとって重要な目標だ。これは、最新のデスモセディチGPマシンに搭載されている革新的なテクノロジーの素晴らしさを証明するものでもあるからだ」とコメントした。

「特に今シーズンは、新しいリヤタイヤが導入された後に、タイヤの挙動を理解するためのテストを実施することができず、非常に困難なシーズンとなった。それでも、デスモセディチGPは、ほぼすべてのサーキットで高い戦闘力を示すことができた」

「私たちは、2020年に得られた結果に満足している。それによって、MotoGPで2度目のコンストラクターズ・ワールドタイトルを獲得することができた。ドゥカティコルセのすべてのスタッフ、ライダー、チームに感謝したい。彼らの献身的な仕事と取り組みによって、この重要な目標を達成することができた」

2020年MotoGP第7戦サンマリノGP決勝2位 フランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)
2020年MotoGP第7戦サンマリノGP決勝2位 フランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)