ウインカーは右と左のどっち? 側道からの合流で迷いやすい合図の出し方とは?

■ウインカーの方向は「交差点」と「不可車線」で違う

一般道で幹線道路など大きな道路へ側道から入る場合、「ウインカーは右と左のどっちが正解?」と悩んでしまうことってありますよね。

特に、一度ハンドルを右に切り、左に切り返すような道では、方向指示器を出す方向を迷いがち。中には、右に一旦ウインカーを出し、途中で左ウインカーを出すクルマなども見かけます。

こういった道では、実は道路の形状によってどちらの場合もありうるのです。その理由や見分け方をご紹介しましょう。

●側道と本線が交わる交差点では?

本線などに合流する側道を走る場合、ウインカーを出す方向は側道が「交差点」にあたるのか、合流前に助走をするための「付加車線」になるのかで違います。

側道からの合流でウインカーは右と左のどっちを出すか
一般道で大きな道路に合流する時には、ウインカーを出す方向を迷うことも

交差点の場合は、本線へ左折することになるので「左ウインカー」。一方、付加車線の場合は、合流する右側の本線と並行する形で付加車線を走り、進路変更をして本線へ入ることになるため、「右ウインカー」を出す必要があります。

では、側道が交差点なのか、付加車線なのかはどうやって見分ければいいのでしょうか。まずは交差点。道路交通法第二条5項では、その定義を…。

「十字路、丁字路そのほか二以上の道路が交わる場合における当該二以上の道路(歩道と車道の区別のある道路においては、車道)の交わる部分をいう。」

と定めています。

つまり、2つ以上の道路が交わる場所のことをいい、側道と本線が交わる場所も「交差点」になります。

●付加車線の見分け方

では、付加車線とは? 一般道における付加車線の定義などを定めた法律はありませんが、分かりやすいのは高速道路で本線へ合流する前に走る加速車線をイメージするといいでしょう。

側道からの合流でウインカーは右と左のどっちを出すか
一般道でも本線と平行に走る付加車線では右にウインカーを出す

一旦は本線と平行に走り、適度な速度を出してから進路変更をする形で合流するという意味では同じですからね。なので、たとえば、上下線が分離されている自動車専用道路の進入部や合流部、一方通行になっている一般道の側道と本線部分の合流部などに多いといえるでしょう。こういった道路の側道では、右にウインカーを出しながら大きな道へ合流する必要があります。

側道からの合流でウインカーは右と左のどっちを出すか
合流が交差点の場合と付加車線の場合の例

なお、交差点の場合に注意したいのは、交差点かどうかでウインカーの方向が決まるのではなく、法律上はあくまで「交差点で左折する場合に合図は左」だということです。なので、側道からの合流部が交差点であっても、「必ずウインカーが左」とはならないのです。

ということは、交差点に右折禁止の標識でもない限り、分かりづらいケースもありますよね。その場合は道路形状で判断し、本線に合流する形に近い交差点では、右にウインカーを出す場合もあるようです。

いずれにしろ、安全のためにもウインカーは必ず出すことが重要です。

「合図は3秒前に出す」というルールをきちんと守り、周囲の車両や歩行者などに自分のクルマが曲がったり、進路変更をする意思を伝えるという、当たり前のことが実際は行われていないケースが多く見受けられます。

側道からの合流でウインカーは右と左のどっちを出すか
そもそも論だが、ウインカーをちゃんと出す事が交通安全のためには重要だ

特に悪質なのは、合図を出さなかったり、一瞬だけ出してすぐ曲がったり、割り込むなどの行為。これらは、事故の原因となるので絶対にやめましょう。

ちなみに、合図不履行は違反点数1点、反則金6000円(普通車の場合)で、罰則自体はさほど重くありません。ですが、ウインカーをちゃんと出さないことで他のクルマと衝突するなど、事故の原因を作ってしまうと、もっと重大な事態が待っています。

(文:平塚 直樹)