MotoGP第15戦:レッドブルKTMテック3のオリベイラが母国グランプリで初ポール獲得。中上貴晶は11番手

 MotoGP第15戦ポルトガルGPの予選がポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、MotoGPクラスはミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が、最高峰クラスで初めてポールポジションを獲得。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はフリー走行4回目で転倒を喫し、予選では11番手だった。

 フリー走行3回目は気温19度、路面温度19度のドライコンディションで行われた。セッション序盤、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)がトップタイムをマーク。中上は初日のフリー走行2回目で転倒を喫し、初日後にはそのとき指を打って痛みがある旨のコメントをしていた。

 2番手には、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)に代わって2020年シーズンを戦ってきたステファン・ブラドルが続く。セッション開始20分には今大会が母国グランプリであるミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が中上のタイムを上回ってトップに浮上。その5分後にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が2番手につける。

 残り時間20分を切って、中上がトップに浮上。その翌周にもタイムを更新し、1分39秒804のトップタイムをマーク。その後ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)やオリベイラが中上のタイムを更新し、残り時間が10分となるころジャック・ミラー(プラマック・レーシング)がトップに立った。

 残り時間が3分を切ると、タイムアタックが激しさを増していく。残り時間1分でオリベイラがトップ、中上もタイムを更新するが、オリベイラのタイムには届かない。アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が1分39秒355のトップタイムをマーク。フリー走行2回目では転倒を喫し、このときに第2戦スペインGPで怪我を負った右肩を再び痛めたという。リンスは初日総合17番手で、フリー走行3回目でもこの終盤まで上位に浮上せずにいた。しかし、オリベイラ、さらにはミラーが最後のアタックでリンスのタイムを上回った。

 フリー走行3回目をトップで終えたのは、1分39秒205を記録したミラー。2番手はオリベイラで、3番手がリンス。4番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)は最後にタイムを更新。中上は5番手だった。前戦バレンシアGPでタイトルを獲得したジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)は初日のタイムを更新できず、3回のフリー走行総合としても15番手で予選Q2へのダイレクト進出を逃す結果となった。

 フリー走行4回目ではポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)がトップタイムをマーク。オリベイラが2番手、中上が3番手。中上はセッション終盤、4コーナーで転倒を喫した。4番手にはマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、そして5番手にはA.エスパルガロが入った。

■オリベイラが自身初のポールポジションを獲得

 予選Q1は路面状況により予定よりも5分遅れで始まった。気温は22度、路面温度は29度まで上昇。ミル、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT))、カル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)などがこのセッションから予選に挑んだ。

 まず前半のアタックではA.エスパルガロがトップ、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が2番手につける。この時点でミルは6番手。

 後半のアタックに入ると、モルビデリがトップタイムを更新。その直後、クラッチローがモルビデリのタイムをわずかに上回り、1番手につける。暫定2番手のモルビデリは時間いっぱいまでアタックを行うことなく、ピットに戻った。

 ビンダーが最後のアタックで自身のタイムを更新するがトップ2のタイムに届かず、クラッチローとモルビデリがQ2進出を決めた。ロッシは7番手で17番グリッドを獲得。ミルはまさかの10番手に沈み、今季ワーストグリッドとなる20番グリッドからのスタートとなる。

 続いて行われたQ2では、前半のアタックでQ1からの予選となったモルビデリがトップタイムを記録する。2番手はミラー、3番手にはヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)がつけて後半のアタックに入る。

 残り時間3分、ザルコが転倒を喫する。ここでクラッチローが2番手に浮上。クアルタラロが3番手タイムをマークした。トップは依然としてモルビデリがキープ。モルビデリは自身のトップタイムを更新して1分38秒936を記録する。

 しかし残り時間1分を切って、オリベイラがモルビデリのタイムを更新。1分38秒892を叩き出してトップに躍り出た。オリベイラはこのタイムでポールポジションを獲得。オリベイラとしては最高峰クラスで初のポールポジション獲得となるとともに、母国グランプリでポールシッターとなった。

 2番手はモルビデリ、3番手はミラーのふたりがフロントロウに並ぶ。クラッチローは4番手。2021年はヤマハのテストライダーに就任するクラッチローは、レギュラーライダーとして最後のMotoGPの決勝レースを4番グリッドから迎える。

 5番手はクアルタラロ、6番手にはこの週末、ここまで好調のブラドル。リンスは10番手で、ミルの20番グリッドとともに、スズキのふたりは後方グリッドからのスタートで、コンストラクターズタイトルに挑む。

 中上はフリー走行4回目の転倒が響いたか、11番手。2021年シーズンはMotoGPへの参戦を“休止”するアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)は12番手だった。

 なお、最終戦ポルトガルGPの予選結果により、クアルタラロが年間の予選最速ライダーに贈られるBMW・Mアワードを受賞した。

2020年MotoGP第15戦ポルトガルGP ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)
2020年MotoGP第15戦ポルトガルGP ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)

2020年MotoGP第15戦ポルトガルGP ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)
2020年MotoGP第15戦ポルトガルGP ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)