MotoGP:2020年の最終戦ポルトガルGP初日はザルコが総合トップ。中上貴晶はFP2で転倒を喫し12番手

 MotoGP第15戦ポルトガルGPのフリー走行1回目、2回目がポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、MotoGPクラスはヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)が初日総合トップタイムをマーク。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合12番手で初日を終えた。

 2020年シーズンの最終戦のポルトガルGP。ポルトガルでは2012年までエストリルでMotoGPが開催されていたが、アウトドローモ・インターナショナル・アルガルベでは初開催となった。アウトドローモ・インターナショナル・アルガルベはアップダウンが大きくブラインドコーナーがあり、テクニカルなコースと言われている。なお、初日のフリー走行1回目、2回目は通常45分のセッションのところ、それぞれ70分のセッションとなっている。

 この大会ではイケル・レクオーナ(レッドブルKTMテック3)が欠場し、KTMのテストライダーであるミカ・カリオが代役を務める。レクオーナは第13戦テルエルGP前に、アシスタントである弟がPCR検査で陽性となり、拠点とするアンドラ公国の新型コロナウイルス感染症に対する法律により濃厚接触者として10日間の自主隔離となった。その後、アンドラ当局からの許可を得て第14戦の開催地、バレンシアに移動したが、PCR検査が陽性となったことから前戦バレンシアGPとともに最終戦ポルトガルGPも欠場となった。

 フリー走行1回目は気温23度、路面温度27度のドライコンディションで行われた。セッション開始10分にはアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が1分41秒台のタイムをマーク。その後トップタイムはミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)やジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)などにより更新される。

 開始40分過ぎにはステファン・ブラドル(レプソル・ホンダ・チーム)がトップタイムをマーク。その5分後、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が1分40秒877を記録してトップタイムが1分40秒台に突入する。

 残り時間が3分を切ってもトップはクアルタラロがキープしていたが、残り時間2分を切ってマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がトップに浮上。さらに最後のアタックで、ポルトガル人ライダー、ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が1分40秒122を記録。オリベイラが母国グランプリの最初のセッションを制した。

 ビニャーレスは2番手。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が3番手、第13戦テルエルGPよりアンドレア・イアンノーネ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)の代役を担っているロレンツォ・サバドーリが4番手と、アプリリアライダーふたりが躍進を見せた。

 5番手はポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)で、前戦バレンシアGPで2020年シーズンのチャンピオンを獲得したジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)は7番手、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は9番手。2021年にヤマハのテストライダーに就任するカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)が6番手、今季終了後にMotoGP参戦を休止するアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)は12番手だった。

■FP2で中上貴晶、バレンティーノ・ロッシが転倒

 フリー走行2回目は気温23度、路面温度30度と気温、路面温度ともにあまり大きな変化がないなかで始まった。70分のセッション時間の半分を過ぎるころ、フリー走行1回目でトップだったオリベイラがこのセッションでも1番手タイムをマーク。中上が2番手につけていたが、4コーナーで転倒を喫した。中上はピットに戻り、走行を再開している。

 残り時間25分を過ぎると、P.エスパルガロ、さらにモルビデリが相次いで2番手タイムを更新する。さらにはブラドルが1分40秒240のトップタイムをマークし、続いてクラッチローが2番手につけるなど、上位のタイムが更新されていく。

 こうしたなか、残り時間20分でバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が転倒。中上と同じく4コーナーでのクラッシュだった。ロッシもその後、再び走行を行っている。

 そして残り時間15分、ビニャーレスが1分39秒931をマーク。トップタイムはここで初めて1分40秒を切った。残り5分には全体的にソフト寄りのタイヤに履き替えてのタイムアタックが始まる。

 まずはジャック・ミラー(プラマック・レーシング)がトップに浮上。また、この時点でセッション中盤に転倒を喫した中上が3番手につけた。続いてヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)、そしてビニャーレスが次々にトップタイムを更新。残り時間2分でザルコが再びトップに立つ。

 ザルコはそのままトップを維持し、フリー走行2回目を制するとともに初日を総合トップで終えた。2番手はビニャーレス、3番手はA.エスパルガロ。アプリリアのA.エスパルガロが初日総合を3番手で終えている。

 4番手はクアルタラロ、5番手はブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)。ミルは6番手、中上は12番手だった。