RX2e:ワンメイク電動ラリークロス車両の“最終版”を初公開。シリーズ協賛も続々決定

 WorldRX世界ラリークロス選手権のサポートカテゴリーであり、電動クラス最高峰『Projekt E(プロジェクトE)』への“ステップアップ・ラダー”としても機能する予定の『FIA RX2eチャンピオンシップ(RX2e)』。その新シリーズに向けここまで開発テストが続けられてきた、電動ワンメイク車両『RX2e』の最終バージョンが公式披露された。デザインコンセプトに「より速く、より環境に優しい未来」を掲げたという同車両には、選手権パートナーを務める各企業のロゴも数多く掲出されている。

 既存のRX2インターナショナル・シリーズと、そこで使用される内燃機関搭載のスーパーカー・ライト車両にとって代わり、2021年に開始される史上初のFIA電動ラリークロス選手権で使用される『RX2e』の最終確定版レンダリングが11月18日に初公開された。

 2020年7月に公式発表された新シリーズは、そこから継続されてきた車両テスト中にも多くの進捗があり、シリーズ関係者も「ラリークロス・コミュニティから大きな関心が寄せられている」として期待が高まっている。

 RX2eアンバサダー兼テストドライバーのオリバー・エリクソンや、WorldRXの2017-18年“ダブルチャンピオン”であるヨハン・クリストファーソンらがステアリングを握ってきたテストカーに対し、この最終確定版では「アグレッシブなエアロパッケージと、目立たない冷却システムを組み込んだ未来的なフロントエンド、そして強力なダウンフォースを生む大型リヤディフューザー」が備えられた。

 スペインの電動機構サプライヤーであるQEVテクノロジーズと、スウェーデンの名門ビルダーであるオルスバーグMSEによって開発された同車のボディには、主要なチャンピオンシップパートナーに就任したCooper Tires(クーパータイヤ)、BRAID(ホイールリム)、R53 Engineering(ショックアブソーバー)、Cascadia Motion(カスカディア・モーション/インバーター)、OMP Racing(シート、ハーネス、消火器などのアクセサリー)のロゴが誇らしげに描かれた。

既存のRX2 International Seriesでは、フォード・フィエスタのボディを採用してきた
EV車両らしく冷却用の開口部は最小限に抑えられ、シャープなフロントマスクが与えられた

■新型マシンが躍動する初年度カレンダーはまもなく発表予定

「このRX2eカーを公式な形で披露できることに、我々プロジェクトメンバーはとても興奮している」と語るのは、チャンピオンシップのプロジェクトマネージャーを務めるペレ・ゴンザレス。

「QEVとOMSEの全員が、彼らの開発拠点とテストトラックの双方で多大な労力を費やして、この時点に到達した。それは本当に愛情のこもった仕事だった」と、最大級の賛辞で労をねぎらったゴンザレス。

「その焦点の大部分は明らかに“アンダー・ザ・スキン”ではあったが、すべての基本を正しく理解し、コンペティターたちに利用可能な最先端のテクノロジーを提供し、運転体験を可能な限り魅力的で楽しいものにするためには、その努力と同時に“美学”も失わないことが重要だった」

「私たちのデザインチームは、新鮮で、目的があり、印象的であると信じるエクステリアを生み出した。これは、私たちのスポーツの『より速く、より環境に優しい未来』に向けた真の意図の表れだ。このマシンがトラックで全開走行する姿を見るのが、今から待ちきれない気分だ」

 この特別に仕立てられた軽量、4輪駆動の電動ラリークロス車両は、スペースフレームシャシーを中心に構築され、32kWhのバッテリーとふたつの独立したパワートレインを組み込み、モーターは250kW(335bhp)のパワーと最大460Nmのトルクを生成する。

 2021年の初年度シーズンには、WorldRXと並行して全6戦のレースウィークエンドが計画されている。確定版カレンダーはまだ策定中だが、もう間もなくリリースされる予定だ。

同車のボディには、主要なチャンピオンシップパートナーに就任したCooper Tires(クーパータイヤ)やOMP Racing(シート、ハーネス、消火器などのアクセサリー)などのロゴが誇らしげに描かれた
2021年の初年度シーズンには、WorldRXと並行して全6戦のレースウィークエンドが計画されている