【気になる一言】「これは僕たちにとって特別な瞬間だ」ベッテル、新たな歴史を作り上げたハミルトンを祝福

 2020年F1第14戦トルコGP決勝のファイナルラップで、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)と2位争いをしていたチームメートのシャルル・ルクレールがコースを飛び出し、3位を獲得したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。今シーズン初の表彰台は、昨年のメキシコGP以来、1年ぶりとなるうれしい表彰台となった。

 その表彰台で頂点に立ち、通算7度目のタイトルを手にしたルイス・ハミルトン(メルセデス)に、パルクフェルメでベッテルは近づき祝福のメッセージを贈っていた。

 レース後の会見で、ある記者が「BBCは、あなたがルイスに『君は史上最高のF1ドライバーだ』と言ったと報道しています。それは正しいですか。あなたはルイスが史上最強だと思いますか?」と質問した。

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第14戦トルコGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 ベッテルは「僕は『これは僕たちにとって特別な瞬間だ。だって、いま僕たちは新しい歴史が作られる瞬間を見ているんだから』と言ったんだ」と言って、さらにこう続けた。

「確かに彼(ハミルトン)は僕たちの時代の最高のドライバーだと思う。でも、それを過去のドライバーたちと比較するのは難しい。(ファン・マヌエル)ファンジオやスターリング・モスの世代と、現代を比較することはできないからね」

「このスポーツはマシンに乗って競うスポーツ。そのマシンは時代によって違う。だから、比べることはできない。どの時代にもそれぞれの時代を制してきた素晴らしいドライバーがいる」

「そして、僕たちの時代は間違いなくルイスだ。それでいいじゃないか。個人的には、マイケル(ミハエル・シューマッハー)が常に……最高のドライバーだと思っているけど、ルイスが達成した金字塔は素晴らしいし、それに異論を挟む余地はない。彼は史上最多タイとなる7度のタイトルを獲得し、最多勝と最多ポールポジションを更新している」

「さらに今日の勝利を見れば、彼がいかに素晴らしいドライバーであるかがわかるよね。コースにとどまるのも難しいレースを、2時間にも渡って戦い、勝ったんだ。しかも、今日のレースは彼らが得意としているコンディションではなかった。それでも、勝ってしまう強さがある。それが彼の強さであり、すべての記録を塗り替えるのも当然だと思っている」

 ちなみにこの日の表彰台の2位と3位の位置がいつもと左右逆になっていて、3位のベッテルは向かって右ではなく、左の壇に上がった。壇自体には『3位』と書かれていたので、久しぶりの表彰台でベッテルが間違ったのではない。

 だが、国歌が流れると同時に浮かび上がった背面のモニターの国旗が、左右逆になっていた。つまり、国旗の位置はこれまで通りだったため、ベッテルの背後にはドイツ国旗ではなく、ペレスの母国のメキシコ国旗が映し出されていた!!

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第14戦トルコGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第14戦トルコGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)