F1第14戦トルコGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2020年F1第14戦トルコGPの決勝レースで5位~優勝に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。5位~優勝のドライバーたちが日曜日を振り返った。5位~優勝のドライバーはカルロス・サインツJr.(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。

■マクラーレンF1チーム
カルロス・サインツJr. 決勝=5位

カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2020年F1第14戦トルコGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 失意の土曜日から一転して、すごくいい一日になった。この超トリッキーなコンディションで、文句なしのレースを展開できたからね。

 僕は最高のスタートを決めて、一気に6つほどポジションを上げ、どちらのタイヤもしっかり機能させて、着実なペースを維持できた。そして、そこから何度かいいオーバーテイクを成功させて、5位でフィニッシュしたんだ。これまでのF1でのキャリアを通じて、最高に難しいレースのひとつだったのは間違いない。こんなコンディションの中で、大きく順位を挽回できたことに満足している。チーム全体のためにもうれしいよ。今回も2台揃ってポイントを獲得し、タフな週末になるところを救えたようだからね。

 大事なことを言い忘れていた。偉大な記録に並んだルイス(・ハミルトン)に、おめでとうと言いたい。世界選手権を7度も勝ち取るなんて、本当にすごいことだ。

■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 決勝=4位

2020年F1第14戦トルコGP レース後のシャルル・ルクレール(フェラーリ)
2020年F1第14戦トルコGP レース後のシャルル・ルクレール(フェラーリ)

 最終コーナーで失敗するなんて、自分自身に心底がっかりしている。それ以外、言えることがない。結局はリザルトが重要なのだから。

 グリッドが路面が汚れている側だったので、スタートはうまくいかなかったが、その後、状況がよくなってきて、レース中盤にはすごくいいペースで走れた。それで、数秒前のトップグループに追いついていったんだ。なのに最後の最後に自分自身ですべてを台無しにしてしまった。

 チームに対して申し訳なく思っている。今日は2位でフィニッシュできたと思うからね。でも、難しいシーズンを送ってきたセブが今季初表彰台を獲得できたことはうれしい。彼は間違いなくこの結果にふさわしい走りをしていた。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=3番手

2020年F1第14戦トルコGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が3位表彰台を獲得
2020年F1第14戦トルコGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が3位表彰台を獲得

 何かが起こり得る、特別なレースというものがある。今日のレースで、僕とここイスタンブール・パークには特別な絆があることが分かった。

 ここで僕のF1キャリアが改めてスタートしたという言い方もできる。今年は難しいシーズンを送ってきたが、今日、今季初の表彰台を達成することができた。

 1周目はすごかったよ。ヘビーウエットタイヤでもグリップがとてもよくて、いいスタートを切ることができた。インターミディエイトに交換したら、少し苦労するようになったけどね。コース上の水が少なくなったことも助けになり、終盤はとてもいいペースで走ることができた。最後の数周、(2位争いをしている)シャルルとペレスに追いついた。

 シャルルはレーシングポイントをオーバーテイクしたけれど、ターン12でロックアップしてしまった。それで僕はイン側に入りこんだ。2位まであと少しだったんだけどね。

 シャルルは残念だったね。彼が自分自身に怒る気持ちはよくわかる。多くの面で、彼には僕に似た部分があると思っているんだ。でも彼はとても強い人だから、今日という日のことからすぐに気持ちを切り替えることができるだろう。彼が素晴らしいレースをしたことは事実なんだ。

(レース後の会見で語り)ハードで長いレースだったけど、楽しかった。でも表彰台に上れたことには少し驚いている。セルジオにかなり接近した。彼はタイヤがほとんど残っていなかったようだ。

 残り20周ぐらいのところで、ドライタイヤに替えることを考えていた。路面はそういう状態に近づいていたし、その時履いていたタイヤが摩耗していたからね。結局、最後に雨がぱらついたぐらいで、本格的に降ることはなかった。ドライタイヤを履きたかったね。そうすれば勝つチャンスがあったかもしれない。それでも3位に満足しているけどね。

■BWTレーシングポイントF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=2位

2020年F1第14戦トルコGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が2位表彰台を獲得
2020年F1第14戦トルコGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が2位表彰台を獲得

 今年は何度かポディウムに近いところまで迫っていたから、この瞬間をチームと共にエンジョイできて最高にうれしい。エキサイティングなレースであり、最後の最後まで難しいレースだった。タイヤを労りながら、そうすべき時にはプッシュして温度を適切なウインドウ内に維持しつつ、ずっとコースについて学んでいたよ。本当に素晴らしい結果で、すべての判断が的確だった。

 フィニッシュラインを通過した時、チームに「このタイヤ、あと1周は持たなかったと思う」と言ったんだ。最後はひどい振動が出ていたからね。とにかくクルマをコース上にとどめて、正しい判断をできるかどうかが勝負で、僕らはそれを見事にやり遂げた。ポイントは、第2スティントの最初と最後でのインターミディエイトのマネージメントで、それがとても大きな違いにつながった。

 今日のルイス(・ハミルトン)はひとりだけ別次元にいて、僕を抜いてからは彼がレースをコントロールした。そう考えると、2位は僕の手が届く範囲で最良の結果であり、しかもレッドブル勢とフェラーリ勢を抑えきったのだから、文句なしの仕事をしたことになる。

 マックス(・フェルスタッペン)が背後にいたことには、全然気づいていなかった。水煙がひどくて、ミラーも曇っていたからだ。僕が見たのはコースから飛び出すところだけで、それっきり彼の姿は見えなくなった。シャルル(・ルクレール)とのバトルも、クレージーな結末を迎えた。僕はターン9で小さなミスを犯して、いったん彼に抜かれてしまった。そして、ターン11でこちらが再び前に出た時に、セブ(ベッテル)もシャルルを抜いてきたんだ。

 今日の成績にはみんなが満足している。チームの多大な努力の成果だ。今夜はこの喜びをみんなで分かち合いたいね!

■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 僕ら、というか僕は、「それは途方もない夢、叶うわけがない夢だ」という言い方をよくするけれど、それでも僕は幼いころからずっと密かにこの大きな夢を抱いてきた。同時に、実現するのは難しいとも思っていたけどね。

 ミハエルがタイトルを獲っていたころのことを覚えている。僕らドライバーは全員、自分にとってベストの仕事をしているが、1回、もしくは2回、3回、タイトルを獲るのも、ものすごく大変なことだ。そう考えると7回というのは想像を絶することだよ。

 それでもこれほど素晴らしいメンバーと一緒に働き、コミュニケーションを取り、互いを信頼し、お互いに相手の言うことに耳を傾けるとき、このチームと僕が一緒になれば、共に成し遂げられることに際限はないと思う。自分たちが達成してきたことが誇らしい。

2020年F1第14戦トルコGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝、7度目のタイトルを獲得
2020年F1第14戦トルコGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝、7度目のタイトルを獲得

 今年は本当にきつい年だ。外出することなく、外食もせずに、ひたすら自分のバブルのなかで過ごしている。毎日ルームサービスで食事をし、特にエキサイティングな出来事もない日常だ。そういう生活を送っているのは、もちろんタイトルをかけて戦っていたからだ。今年は今まで以上に多くのことを犠牲にしてきた。とても大変な思いをした。

 今日のレースを心から誇りに思う。過去にうまくいかなかったことのことを考えていた。たとえば、2007年中国で、使い古したタイヤを履いてピットレーンで(リタイアして)タイトルを失った時のことだ。今までそういうことをたくさん経験し、そこから学び、それを今日応用することができた。だからこういう結果を出し、これだけのギャップを築くことができたんだ。

2020年F1第14戦トルコGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝、7度目のタイトルを獲得
2020年F1第14戦トルコGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝、7度目のタイトルを獲得

 一方で、自分はまだスタートしたばかりだと感じる。とても変なことだけどね。でも身体的に最高の状態だ。今年は世界中の大勢の人達にとって、精神的に今までないほど厳しい年になっている。この大きな舞台の上では、物事がすべて素晴らしく見えることは知っている。でも僕らアスリートにとっても状況は全く同じだ。どうやってこのチャレンジを切り抜けたらいいのか、僕にも分からなかった。でも周囲の人々の助け、僕のチーム、チームLHの助けを得て、溺れてしまうことなく、水面から顔を出して、集中し続けることができた。来年はもっといい年になることを願っている。

 ここにいる僕らにはやるべきことがたくさんあると感じる。スポーツとしての責任を自覚し、訪れる国々が持つ人権問題を無視せず直視すべきであることを認識しなければならない。僕はそのための取り組みを続けている。訪れる国々にどのようにして関わることができるのか、どうすれば彼らが10年後、20年後ではなく今、変化を起こすように、働きかけることができるのか、という問題だ。

 また、サステナビリティを進めていくための旅路のなかで、僕はフォーミュラ1やメルセデスをサポートしていきたいと考えている。その取り組みに、あともう少し、少なくともその過程の初期段階には関わりたいと思っている。