WEC:王者アストンマーティン、LMGTEプロからの撤退または台数縮小を検討か

  WEC世界耐久選手権のLMGTEプロクラスに2台のアストンマーティン・バンテージAMRを送り込むアストンマーティンは、11月14日に行なわれたWEC世界耐久選手権第8戦バーレーン8時間レースで、マルコ・ソーレンセンとニッキー・ティームが2019/20シーズンのGTドライバーズ選手権タイトルを獲得。第7戦ル・マン24時間ではすでにGTクラスのマニュファクチャラーズタイトルも決めており、見事なWタイトル獲得となったが、2021年のWECにおいては予算削減の影響から、ワークスエントリーを減らす可能性があるようだ。

 複数の業界筋はSportscar365に対し、アストンマーティンが縮小されたGTEプログラムか、またはこのクラスからの完全な撤退を検討していると伝えている。

 これは、ローレンス・ストロールによってブランド名が変更され、2021年からF1に参戦する同ブランド内における、リソースをシフトする動きのなかで検討されているものだ。

 GTEアマクラスについては影響が及ばない見込みだが、プロクラスにおいてはワークス支援がなくなることで、(現在プログラムを担う)プロドライブが限られたスケジュールでマシンを走らせるか、プロクラスから完全に撤退する可能性があると、Sportscar365は理解している。

 このアストンマーティンの将来に関する発表は、早ければ11月15日にも行なわれる可能性がある。

 アストンマーティン・レーシングのスポークスパーソンはSportscar365の取材に対し、次のようにコメントしている。

「アストンマーティンは2021年以降のモータースポーツ参戦計画を検討している段階であるが、国際的なGTレーシングは、F1と並んで来季のプログラムの中心となるだろう」

 アストンマーティンは、2022年の終わりまでの5シーズン、WECへのコミットメントを表明していた。

 だが、その契約はLMGTEアマクラスへの参戦継続により履行できるとも理解されている。これまでアマクラスにエントリーしてきたポール・ダラ・ラナは、来季もAMRのもとでカスタマーとしてレースを続けるものと予想される。

 もしアストンマーティンがLMGTEプロから撤退するとなれば、フルシーズン参戦するマシンは、ポルシェとフェラーリから2台ずつの計4台となってしまう。ポルシェとフェラーリはいずれも、来季の参戦を予定している。

 北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権も2020年限りでポルシェが撤退するなどGTLMクラスの台数減少に悩まされているが、アストンマーティンによるこのような動きは、GTEプラットフォームの存続に対してさらなる疑問を投げかけることになる。