フルモデルチェンジ並の改良が施された2020年モデルのディスカバリー・スポーツの車内、荷室、使い勝手は?

■2代目レンジローバー・イヴォークと同じ最新のプラットフォームを採用

2019年11月末に受注を開始したディスカバリー・スポーツの2020年モデルに乗る機会がありましたので、ご紹介したいと思います。

最新のディスカバリー・スポーツは、単なる年次改良、いわゆるイヤーモデルにとどまらず、「型式」まで変わる大がかりなビッグマイナーチェンジ、いや型式が変わっているのでフルモデルチェンジともいえる改良が行なわれています。

ディスカバリー・スポーツ
2020年モデルのディスカバリー・スポーツ

最新のプラットフォームである「PTA(Premium Transverse Architecture)」が新たに採用されたのがトピックスで、2代目のイヴォークにも使われています。ですからフルモデルチェンジ、2代目ディスカバリー・スポーツともいえます。

今回、試乗したのは「R-DYNAMIC SE D180」。ボディサイズは、全長4610×全幅1905×全高1725mm、ホイールベースは2740mmで、全長は比較的コンパクトといえますが、全幅は日本車の同クラスからするとかなりワイドになっています。

試乗車には、2.0Lの直列4気筒INGENIUM(インジニウム)ディーゼルエンジンの「D180」が積まれていて、最高出力180PS、最大トルク430Nmというスペック。ほかにも、2.0Lの直列4気筒INGENIUMガソリンエンジン(P200、P250)が設定されています。試乗車の「R-DYNAMIC」はスポーティグレード。

ディスカバリー・スポーツ
ディスカバリー・スポーツのリヤビュー

2列5人乗りのほか、オプションで3列7人乗りの「5+2シート」を設定。なお、試乗車は3列シート仕様でした。

セカンドシートは、スライド&リクライニング機構を備えた40:20:40の分割可倒式で、サードシートを床下に格納し、セカンドシートを前寄りにスライドさせることで多くの荷物を積み込みます。キャンプや各種アクティビティに対応する高い積載性が魅力で、少しでも多くの荷物を積み込みたい人には最適です。

「5+2」仕様は、最小時157L、3列目を格納させると容量の計算値は1179L(VDAは963L)まで拡大。

ディスカバリー・スポーツ
前後スライドが可能なディスカバリー・スポーツのセカンドシート

さらに、2列目も格納すると1794L(VDA方式は1574L)まで広がります。また、「5+2」のサードシートは、「+2」と表記されているように、シートサイズが小ぶりで、床面から座面までの高さも低くなっているため、非常用、子ども用の域は出ませんが、子どものスポーツの送迎など、時々使う際に重宝しそうです。

サードシートにはほとんど座らないのであれば、シートアレンジの手間が省け、積載性、荷室容量に優れる2列5人乗りを迷わず選びたいところ。セカンドシートは、スライド位置によりレッグルームの余裕が変わります。最後端にすると足を組めるほど広く、先述したように4人乗車で荷物が多い際は、3列目を格納、2列目を前寄りにスライドさせることで対応できます。

フロントシートは、レンジローバーなどのように完全に周囲を見下ろすような視界までは至りませんが、コマンドポジションといえる運転姿勢になるのもディスカバリー・ファミリーならでは。全幅はワイドですが、シートハイトも少し高くすることで、より取り回ししやすくなります。

ディスカバリー・スポーツ
3列シート仕様の荷室最大時

ディスカバリー・スポーツの価格帯は、513万円〜701万円。試乗車の「R-DYNAMIC SE D180」の車両本体価格は660万円ですが、43万1000円の 14ウェイ電動フロントシート (ヒーター&クーラー、メモリ、マッサージ機能、2ウェイマニュアルヘッドレスト付)、MERIDIANサラウンドサウンドシステム(30万9000円)、マニュアル3列目シート(26万2000円)、固定式パノラミックルーフ(20万9000円)など、総額297万5000円のオプションが搭載されています。

なお、今回の試乗車は2020年モデルで、時期的に2021年モデルがまもなく登場する可能性もありますが、この2020年モデルが型式が変わったフルモデルチェンジ並の新型であることには間違いないでしょう。

(文/塚田勝弘)