レッドブル・ホンダ分析:インターミディエイトを履いたQ3で状況が一変。タイヤの使い方に改善の余地あり

 第14戦トルコGP予選で2番手となったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、「少しおかしく聞こえるかもしれないけど、正直、予選の結果が2番手というのは、とても残念だ」と、トルコGPの予選結果を悔しがった。

 トルコGPは、グランプリ直前に施行された再舗装工事によって、滑りやすい路面にどのドライバーも手こずるなかで開幕。2日目の土曜日は雨が降り、路面状況はさらに悪化した。

「雨が降らないことを願っている。そうなるとスパイクが必要になるからね」と冗談を言うほど余裕があったフェルスタッペンは、金曜日のふたつのセッションに続いて、土曜日のフリー走行3回目もトップタイムをマーク。滑りやすい路面で、ライバルを圧倒していた。

 それはフリー走行3回目よりも雨量が増した予選のQ1とQ2でも変わりなかった。Q2を1分50秒293でトップ通過したフェルスタッペン。1分56秒696と14番手でQ2落ちしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)はアタックを終えてピットに帰るとき、無線でトップのフェルスタッペンのタイムを聞いて、「6秒も速いのか!!」と愕然としたほどだった。

 レッドブル・ホンダがQ2までいかに予選を席巻していたかは、チームメートのアレクサンダー・アルボンもQ1とQ2で2番手につけていたことでもわかる。

「金曜日のフリー走行1回目でマシンの感触やペースは驚くほど良かった」というアルボンもまた、フェルスタッペン同様、Q3に向けて期待を膨らませて臨んでいた。

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第14戦トルコGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 ところが、Q3で状況が変わる。雨が上がり、ウエットタイヤよりもインターミディエイトタイヤのほうが適した路面コンディションとなる。基本ドライタイヤに合わせてセットアップしているF1マシンは、雨が降って、雨用のタイヤを履くとウエットタイヤとインターミディエイトタイヤで異なる挙動となることが多い。

 レッドブル・ホンダのマシンはウエットタイヤに適していたが、インターミディエイトタイヤを機能させるのに苦しんでいたことは、Q1の序盤にインターミディエイトを履いたときタイムが伸びなかったことでもわかる。逆にレーシングポイントはウエットタイヤよりもインターミディエイトに適した状態になっていたようだ。フェルスタッペンはこう振り返る。

「ライバルと比べて、インターミディエイトをうまく機能させることができなかった。キミ(・ライコネン)の後ろに引っかかってしまったのも原因だけど、それ以前にタイヤそのものを機能させるという点で改善させる余地がある」

 これは王者メルセデスも同様で、Q2をウエットタイヤでレッドブル・ホンダの2台に続いて3番手で通過したルイス・ハミルトンが、Q3では6番手に低迷した。

 したがって、そのなかでフェルスタッペンの予選2番手とアルボンの予選4番手は、決して責められる結果ではない。

 予選2番手と4番手はレッドブル・ホンダにとって、今シーズン最高の結果だった。しかし、レーシングポイントのランス・ストロールにポールポジションを奪われたフェルスタッペンにとっては、決して最高とは喜べない複雑な結果だった。

ランス・ストロール(レーシングポイント)&マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第14戦トルコGP ランス・ストロール(レーシングポイント)&マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第14戦トルコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第14戦トルコGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)