F1トルコGP木曜会見(2):“ターン8対策”を取らないフェルスタッペン。その理由は父に「からかわれた」から

 2011年以来、9年ぶりに復活したトルコGP。舞台となるイスタンブール・パーク・サーキットには、大きく回り込む高速コーナーの”ターン8″がある。約6秒間にわたって4〜5Gの負荷がかかるこのコーナーは、左回りということもあって、右回りのコースを多く走行するドライバーたちに大きな負担となることは間違いない。

 そのため、木曜日の会見では、ターン8対策として、コクピットのヘッドレストに追加のパッドを装着する可能性についての質問が相次いだ。

 まず、ルノーのエステバン・オコンは、現時点では使用することは考えていないと語った。

「ターン8は、かなり挑戦的なコーナーになるから、左側の首の筋肉にはきついだろうね。追加のパッドについてはエンジニアからも尋ねられたけど、僕はパッドを使わないで走ってみようと思っている」

 それを横で聞いていたチームメートのダニエル・リカルドは笑って、こう言った。

「僕もエンジニアから同じ質問を受けたよ。ちょっと笑ってしまったけどね。僕も追加のパッドを使うことなんてかんがえていなかったからね。どうなるだろうね、意外と厳しいかもしれない。走ってから考えるよ」

エステバン・オコン&ダニエル・リカルド(ルノー)
2020年F1第14戦トルコGP エステバン・オコン&ダニエル・リカルド(ルノー)

 別の理由で、追加のパッドを拒否しているドライバーもいる。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンには、F3時代の苦い思い出がある。

「F3の最初のテストに参加したとき、初日の走行を終えたら、もう首がつらくて、2日目以降はパッドを入れたんだ。そうしたら、それを見た父が僕を笑って、からかってきたんだよ。だから、あの日以来、僕は頭の周りにパッドを付けるのはやめたんだ。それはこの週末も同じ。パッドに頼るくらいなら、首がダメになってもいい」

 するとチームメートのアレクサンダー・アルボンは珍しく、自分の意見を主張してきた。

「僕は首は大切だから、追加のパッドを使うことには抵抗はないね」

 ちなみに、タイトルに王手をかけて、このトルコGPに乗り込んできたルイス・ハミルトン(メルセデス)にも同様の質問が飛んだ。そして、ハミルトンの答えは、「パッドは入れない」だった。