「路面の変化を見極める必要がある」とトヨタ7号車の小林可夢偉/WECバーレーン初日

 11月12日(木)、2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦となるバーレーン8時間レースが開幕。トヨタGAZOO Racingはル・マン24時間レース3連覇を果たしたTS050ハイブリッドの最後のレースへ向け、夜間を含む最初の練習走行に臨んだ。

■7号車TS050ハイブリッド (マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス):公式練習1回目 : 2番手 (1分43秒949) 37周

■8号車TS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー):公式練習1回目 : 1番手 (1分43秒457) 36周

 9月のル・マン24時間レース以来となるサーキットにTS050ハイブリッドと共に戻ったトヨタGAZOO Racingは、2021年シーズンよりハイパーカー規定となることにより、LMP1車両としては最後、そしてドライバーズチャンピオンを決定するレースとなるこのバーレーン8時間レースに向けた準備を進めた。

 今イベント最初の走行機会となるこの公式練習1回目(FP1)は、12日(木)現地時間夕方6時、気温28度というコンディションで開始された。

 このセッションでは、シリーズ第7戦を終えた時点でランキングトップにつける、セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレーの8号車が1分43秒457でトップタイムをマーク、同ランキング2位のマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペスの7号車は1分43秒949で2番手となった。

 2台は順調にセットアップを進め、2台合わせて合計73周、395kmを走行初日に走破している。

 今回のレースでは、ランキングで7号車を7ポイントリードする8号車に対し、現時点での選手権ポイントの差から算出された、理論上1周あたり0.54秒差にあたるサクセス・ハンディキャップが課せられる。

 トヨタGAZOO Racingは前戦ル・マン24時間を終えた時点で、2018/2019年シーズンに続き、2年連続チーム部門での世界チャンピオンを確定させている。残るドライバーズタイトルについては、7号車、8号車のどちらかが、14日(土)の決勝レースの結果により獲得することになる。

 11月13日(金)は昼間に2度の練習走行が行なわれ、その後、夜間セッションとして予選が実施される。この予選でポールポジションを獲得した車両が、まず1点を獲得することとなる。

 走行初日を終えた6人のドライバーのコメントは、以下のとおり。

■「FP1だけでは何も分からない」と8号車の中嶋一貴

小林可夢偉(7号車)

「セッション終盤に摩耗してきたタイヤで数周しただけですが、ペースは悪くなく走れました」

「ここバーレーンの路面は、いつも最初の練習走行ではグリップが低く、この後どう変化していくかを見極める必要があります。まだレースウィークは始まったばかりで、この後の2日間で我々チーム2台の相対するパフォーマンスは変わっていくでしょうし、明日になれば路面や車両調整などより分かってくると思います」

マイク・コンウェイ(7号車)

「今日は順調だった。セッション前半は各種チェックに費やし、セッティングの方向性が正しいことを確認した」

「グリップは良いが、今日はタイヤの摩耗が激しく、それをはかった上で車両のバランスを見出していくことになる。また、僕が走行していたときはコース上のトラフィックが激しく、ラップタイムはあまり参考にならないと思う」

ホセ・マリア・ロペス(7号車)

「数多くの車両チェックをこなし、我々にとっては良いスタートとなった。まだ結論を出すには早すぎるが、我々はバランスを調整し、システムや燃料カット、ブースト配分などさまざまな領域の作業を開始し、多くのデータを収集した」

「今日のセッションは満足行くものとなった。明日も楽しみだ」

初日は2番手となった7号車TS050ハイブリッド
初日は2番手となった7号車TS050ハイブリッド

中嶋一貴(8号車)

「いくつかの異なる領域の調整を行ない、サクセス・ハンディキャップへの最適化にもトライしました」

「まだセットアップ面でやるべきことは残っていますが、レースウィーク最初のこの段階では予定通りです」

「今日は7号車に対し、やや大きな差がつきましたが、2台共に決勝レースへ向けて改良を進めていくので、この公式練習1回目だけではまだ何も分かりません。明日金曜日がどうなるかだと思っています」

セバスチャン・ブエミ(8号車)

「今日は早い時間からサーキットに来ていたが、TS050ハイブリッドをドライブできたのはようやく夜間に入ってからで、長い一日だった」

「周回数は少なかったが、良い調整ができました。今回のレースはTS050ハイブリッドをドライブできる最後のレースになるので、とにかく楽しみたいと思っている」

「まずは今日のセッションで収集した全てのデータを分析し、明日へ向けて改良を進めていいく」

ブレンドン・ハートレー(8号車)

「今日の公式練習1回目はトラブル無く、テストプログラムもうまくいった。サクセス・ハンディキャップにより7号車と大きな差があることは分かっているが、その差を縮めるべく、車のすべてを絞り出したいと思っている」

「今日の練習走行は順調で、予定していたすべての内容をこなすことができたので満足している」