コンストラクターズ選手権3位を狙うマクラーレンF1、争いの決め手は「新型コロナによる幸運と悪運」と警戒

 マクラーレンF1チームのマネージングディレクターを務めるアンドレアス・ザイドルは、チーム内の新型コロナウイルス感染件数によっては、コンストラクターズ選手権の熾烈な3位争いに向けたチームの努力が水泡に帰す可能性があると述べている。

 コンストラクターズランキングでは、4レースを残す現在、ルノーがマクラーレンとレーシングポイントに1ポイント差をつけて3位となっている。3チームがスリル満点の対決に向かうなか、わずかな混乱だけで、ライバルチームのいずれかが順位と巨額の利益を失うことになる可能性がある。

 新型コロナウイルス感染者がヨーロッパで増加傾向にあり、チーム内での感染リスクも高まっていることで、ザイドルはマクラーレンの保護対策を強化するように迫られている。

カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

「コロナによる幸運と悪運が、コンストラクターズ選手権3位獲得への三つ巴の戦いの決め手となるだろう」とザイドルが語ったと『Auto Motor und Sport』が報じた。

「我々のスタッフは非常に自己管理ができており、チームは素晴らしい仕事をしている。しかしもちろん、運も必要だ。感染するのはたやすく、ホテルや空港における多くのことは我々には制御不能だ」

 ただしマクラーレンは、ウォーキングのファクトリーで実施されている作業工程とプロトコルは制御できる。

「ファクトリーの人々は、決して(別のシフトのスタッフと)会うことはない」とザイドルは説明した。

「シフトが変わる時、ふたつのシフトが重ならないようにしている。ひとつのシフトが終わり、それから小休止時間があり、次のシフトはしばらくしてから始まる」

「チームを前にしての、レース後のスピーチのような大きなミーティングは中止された。それは今はデジタルプラットフォーム上で行っている」

「我々にはレースチームの元メンバーや車両建造業界で働く者など、自宅で待機している沢山の予備要員がいる」

 レーシングポイントのセルジオ・ペレスとランス・ストロールは、ともに新型コロナウイルスに感染してそれぞれレースを欠場した。マクラーレンは、もしカルロス・サインツJr.かランド・ノリスのいずれかが検査で陽性となった場合、マクラーレンの元ドライバーであるストフェル・バンドーンがチームの強力な代役となるだろう。

 しかし『Sky F1』のポール・ディ・レスタも呼び出されるかもしれない。「完全な緊急事態になったら、ポール・ディ・レスタのためのシートも用意するだろう」とザイドルは語っている。

フェルナンド・アロンソ&カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP フェルナンド・アロンソ&カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
ランド・ノリス(マクラーレン)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP ランド・ノリス(マクラーレン)