オリジナルのディフェンダーよ永遠に。ボディ生産ライセンスをランドローバーが英国企業へ継承

Land Rover Defender

ランドローバー ディフェンダー

ディフェンダー 110の不朽のシルエットを継承

ランドローバーのアイコン、ディフェンダーは2019年にフルモデルチェンジし、最新のプラットフォームをもつ先進SUVへと生まれ変わった。一方で、屈強なオフローダーを体現するオリジナルのディフェンダーを愛し続ける人たちも少なくない。

伝統となったそのアイコンを今後も新車として残すため、ランドローバーは英国のBowler Motors(ボウラーモータース)へオリジナルディフェンダーの生産ライセンスを継承することに合意した。今後ボウラー社は、クラシックなディフェンダー 110のシルエットをベースにした高性能モデルを開発していく。

ランドローバー ボウラー CSP 575のサイドビュー

オフロード競技車両の専門集団が開発

ボウラー社は中部イングランド、ダービーシャー州を拠点にオフロードパフォーマンスカーやラリーレイドモデルを製造するメーカー。1985年にドリュー・ボウラーがサファリやトライアルなどの競技車両を作り販売するために、自身の故郷ダービーシャーで創業した。2019年には、ランドローバー車の高性能モデルやビスポークモデルを手掛けるスペシャルビークル オペレーションズ(SVO)の事業部門と協働すべく、JRL傘下に収まっている。

ボウラー社がまず開発するのは、コードネーム「CSP 575」と呼ばれるロードゴーイングモデル。ボウラー社がラリー向けに鍛え上げた高強度スチールシャシー“CSP”を骨格に、575psを発するランドローバー製の5.0リッターV型8気筒スーパーチャージドエンジンを組み合わせる。

CSPは「クロス セクター プラットフォーム」の頭字語で、シンプルなラダーフレーム構造と柔軟なスペースフレーム構造を組み合わせたプラットフォーム。軽量かつ頑丈で、リペア性にも優れる点を特徴とする。

キャビンは4座のスポーツシートとロールケージを備える無骨で堅牢な空間となるが、エアコンをはじめとした快適装備も取り揃えるという。

ランドローバー ボウラー CSP 575のシャシーイメージ

2021年より少量生産をスタート

CSP 575の正式車名や量産仕様は2021年初頭に発表される。なお、生産はダービーシャーにあるボウラーの本社施設で2021年より開始する計画だ。当初は英国をはじめとした欧州での販売を予定しているが、おってグローバルにも展開していく模様。価格は20万ポンド(約2727万円)前後、と公表されている。

JLRのSVO部門担当マネージングディレクター、マイケル・ファン・デル・サンデは次のように語っている。

「ボウラーの合併以降、初となる大きなプロジェクト“CSP 575”は、V8スーパーチャージャーエンジンのパフォーマンスと、ラリーレイド向けに開発されたCSPプラットフォーム、そして4シーターの実用性が一体となったモデルです。高性能のロードゴーイングモデルは、ボウラーの革新的なラリーレイド車と並び、世界で最も過酷なモータースポーツイベントで活躍する姿を見せてくれることでしょう」

ランドローバー ボウラー CSP 575のリヤビュー

荒野で戦うオリジナルディフェンダーの“新車”はまもなく詳細を明らかにする。ラリーの専門集団とオフロードの名門がタッグを組んで生み出す高性能オフローダーは、イングランド中部で小量ずつ熟練の職人によって生産される予定だ。