「フェラーリF1はオールイタリアン体制では勝てない」とベルガー。国籍にこだわらず優秀な人材を選ぶべきと主張

 フェラーリは12年にわたって世界タイトルを獲得できずにいるが、それはチームが大多数のスタッフをイタリア人から選ぶことにこだわっているからだと、元F1ドライバー、ゲルハルト・ベルガーは考えている。ベルガーは1987年から1989年、1993年から1995年にフェラーリに所属していた。

 フェラーリが最後にコンストラクターズ選手権を制したのは2008年、ドライバーズ選手権は2007年で、2020年はひどい不振に陥り、残り4戦の時点でランキング6位にとどまっている。

「私がチームにいた頃、イタリアのチームとしてのフェラーリの大きな望みは、常にイタリア籍のチームとしてパフォーマンスを発揮し、世界タイトルを獲得することだった」とベルガーは、イギリスの『Motor Sport』誌のポッドキャストで語った。

「イタリア人だけで戦い、完全なるイタリアのチームとして参戦ことを望んでいたんだ」

「今日ではそれは不可能だと言える。F1は非常に複雑でレベルが高い。世界でも最高の人材が必要だ。どこかでそのような人材を見つけたら、国籍にかかわらず雇い入れなければならない。そうすれば最終的には、チャンピオンシップはイタリアのものになるのだから」

 約20年前にはフェラーリ最強の時代があり、ミハエル・シューマッハーを含む“スーパーチーム”が、2000年から2004年の間にドライバーズタイトルを5回獲得し、1999年から2004年の間にコンストラクターズタイトルを6回獲得した。

 このスーパーチームは多国籍の人材で構成されていた。シューマッハーはドイツ人であり、チーム代表のジャン・トッドはフランス人、テクニカルディレクターのロス・ブラウンはイギリス人で、カーデザイナーのロリー・バーンは南アフリカ人だ。

2004年F1ベルギーGP ミハエル・シューマッハーの7回目のF1タイトル獲得を祝うフェラーリチーム
2004年F1ベルギーGP ミハエル・シューマッハーの7回目のF1タイトル獲得を祝うフェラーリチーム

「つまりジャンがすべてをまとめ上げ、ミハエルがあちこちから人を引き抜き、素晴らしい国際的チームを形成した。それが功を奏して彼らは成功を収めたのだ」とベルガーは語った。

 ベルガーは、フェラーリはたとえイタリア人ではなくとも最高の人材を雇用すべきだと付け加えている。

「彼らは1年間、後退したかもしれないが、もしかするとそれは2年になるかもしれない。そうなると厳しい状況だ。今、追いつく必要があるのだから。そういうときには適切な人材を見つける必要がある」とベルガー。 

「私はフェラーリを愛しているし、私の心はフェラーリとともにある。現時点で物事がうまくいっていないとしても、私は彼らを応援している。我々全員が一丸となるべきだ。人材についてフェラーリが正しい選択をし、彼らが世界タイトルを争えるようになることを期待しよう」