ホンダが自動運転レベル3の型式指定を取得し、マイナーチェンジ版のレジェンドに搭載!?

■システム(車両)側が運転操作を行うが、オーバーライドは必須

2020年4月1日に日本でも自動運転の「レベル3」が解禁され、一定条件下での自動運転が可能になっています。国交省はSAEに準拠した自動運転の定義を採用しています。なお、SAEによる自動運転の定義を当てはめることに慎重な自動車メーカーやサプライヤーなども一部あるようですが、1つの指標になっているのは間違いありません。

「レベル3」では、条件が整えば車両側の責任のもと自動運転が行われます。

ホンダ レベル3
自動運転車であることを示すステッカー

しかし万一の際に、ドライバーが介入(操作)するオーバーライドが円滑にできることも必須になります。まずは高速道路などの自動車専用道で運用されることになります。「レベル3」は、世界ではアウディA8が世界初を謳っていましたが、日本などでは法整備が追いついていませんでした。

そんな中、2020年11月11日、ホンダは自動運転の「レベル3」に要求される国土交通省の型式指定を取得したと発表しました。これにより高速道路渋滞時など一定の条件下で、システムがドライバーに代わって運転操作を行うことが可能になります。今回、ホンダが認可を取得した自動運行装置(名称:Traffic Jam Pilot/トラフィック・ジャム・パイロット)を積むレジェンドは、2020年度内の発売を予定しているとのこと。なお、このレジェンドはマイナーチェンジモデルになるという情報も飛び交っています。

ホンダ レジェンド
2018年2月にマイナーチェンジを受けたホンダ・レジェンド(現行)

国交省による自動運行装置の保安基準には、走行環境条件内で、乗車や他の交通の安全を妨げるおそれがないこと、走行環境条件外で作動しないこと、走行環境条件を外れる前に運転操作引継ぎの警報を発し、運転者に引き継がれるまでの安全運行を継続するとともに、引き継がれない場合は安全に停止すること、運転者の状況監視のためのドライバーモニタリングを搭載すること、不正アクセス防止などのためのサイバーセキュリティ確保の方策を講じることなどとなっています。

なお、走行環境条件内場所は、高速道路、天候(晴れのみなど)、速度など自動運転が可能な条件。条件はシステムの性能によって異なります。また、「作動状態記録装置」も必要になります。こちらは、自動運行装置のON/OFFの時刻、引継ぎ警報を開始した時刻、運転者が対応可能でない状態となった時刻などを6か月間にわたり(または2500回分)記録できることが条件。

さらに、ほかのクルマやオートバイに知らせるように「外向け表示」も必要です。こちらは、自動運転車であることを示すステッカーを車体後部に貼付(メーカーに要請)することとしています。2020年に開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックに向けて自動運転を世界に発信する機会は、現時点では来年に延期されたことになりますが、他メーカーもレベル3の型式指定の取得に向けて続くと思われます。

(塚田勝弘)