MAGARIGAWAをシミュレーターで試す! 超テクニカルコースの実態とは?

見るだけでは分からないコースのリアル!

千葉県南房総に建設中の会員制ドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB」に関する情報をこれまで4回に渡ってお伝えしてきたが、その実情を知る度にアミューズメント性やスケールの大きさに驚かされるものの、やはりなんといってもメインとなるサーキットがもっとも気になるというのが本音だろう。

コースレイアウトこそCGイラストなどで確認しているとはいえ、F1GPで使用されるサーキットを手掛けてきたTilke Engineers&Architectsが担当したというだけに尚さら期待が膨らむ。そこで、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドにシミュレーターの取材を依頼! 「それなら是非MAGARIGAWAのドライビングシミュレーターを体験してみてください!」とバーチャルながらコースを走る機会を得たのでレポートしよう。

MAGARIGAWAのシミュレーター

指定された場所は、東京・銀座にある同社の会員制レストラン&バー「1861」。店内に入ると、まさに隠れ家的な雰囲気で、そこにシミュレーターが置かれていた。レーシングドライバー御用達のFANATEC製のシステムにウルトラワイドモニターが組み合わされている。

MAGARIGAWAのシミュレーター

早速、スパルコ製のシートに腰を降ろし、コースインの準備に入る。最新CGによる再現性は極めて高く、THE MAGARIGAWA CLUBの世界観も見事に表現されているようで、予想以上にリアル。車両もすでに多く用意され、フェラーリやポルシェ、マクラーレンといったスーパースポーツカーはもちろん、F1やGTマシン、ヴィンテージレーシングカーのほか、驚くことにロールス・ロイスやベントレーといったラグジュアリーカーまでラインナップされている。その中から筆者は、フェラーリ488GT3を選択した。

MAGARIGAWAのシミュレーター

この山の頂上に位置するクラブハウスからスタートするが、あらためて思ったのは、その環境の良さ。雨天でもドライバーが濡れないようピットレーンは屋内に設置され(ピットは空調設備も完備)、しかも安全に配慮したスピードリミットも設けられるという。

いよいよコースイン! 後半は超テクニカル

本コースに入ると、早速左コーナーを体験、それをクリアすると下りのストレートが続き、ここで3速までシフトアップ、その後ブレーキングして2速まで落とし、左の中速コーナーをクリアすると800mのロングストレートに突入! ここも下りで一瞬5速まで入るが、その後すぐにシフトダウン、緩い右コーナーから左180度ターンをクリアして、700mの“返し”のストレートに入る。ここは中盤わずかに右にオフセットし、すぐに左に戻るからライン取りはほぼストレートと同じアプローチと思っていいが、次の高速右コーナーに対する心構えが必要。とはいえ、ここまでは数回走り込めばすぐに慣れそうだ。

THE MAGARIGAWA CLUBのコースレイアウトの模型

というのも、ここまでは序の口ということ。この直後から超テクニカルで、コースレイアウトを見ていただければ分かると思うが、上りながらタイトコーナーをクリアしていくためトラクションこそ活かせるものの、ステアリング操作がよりシビアになるから、それなりのテクニックが要求される。

MAGARIGAWAのシミュレーター

後半は特にニュルに近い印象。縁石を上手く使う必要あり!

分かりやすく一言でいえば、ほぼニュル! コース幅が狭く、縁石を上手く使ってクリアするコーナーが連続する。無駄にアクセルを開けるとステア操作とのバランスが取れないからコースアウトのみならず、簡単にスピンしてしまう。しかも右へ左へと連続するうえ、コーナーによっては先が見えないところまであるから油断ならない。これがピットレーン脇のコースまで連続し、しかもタイトコーナーが続きながら下りから上りへと変わるから最後までスリリングだ。

全体的にニュルブルクリンク北コースに近いが、場所によっては幅の狭いスパ・フランコルシャンのようにも思えた。しかし、このような独特なコースレイアウトは他にない! サーキットに熟知したベテランでもMAGARIGAWAにハマるはずだ。

1861 Ginzaの店舗内

会員にはシミュレーターを販売。バーチャルレースも企画中!

MAGARIGAWAは、テクニカルで攻略するには練習が必要だ。完成前にシミュレーターを使ってレベルアップを狙いたい。今やプロのレーシングドライバーでもシミュレーターを用いるのは常識。難易度が高ければ高いほど人間という生き物は征服欲が強まるとも言われているから、多くのVIPは制覇したいと思うのは間違いない。

それを考慮してか、このシミュレーター一式は実際に会員向けに販売されている。しかも定期的にアップデートされ、いずれは会員同士でバーチャルレースも企画されているという。現段階でマシンはもちろん、路面の状況も感じられるうえ、キックバックを含めた挙動も見事に再現されているが、この後さらにリアリティが増すはずだから期待大。今回、取材を通じて筆者自身がハマってしまったのは確かだ。

THE MAGARIGAWA CLUBのコースレイアウトの模型

ドライビングレッスンとしてMAGARIGAWAアカデミーも事前に開催されているとはいえ、コースを覚える意味でも会員ならこのシミュレーター一式は欲しくなるはずだ。きっと眠れなくなるほど夢中になると思う。担当である筆者も取材を理由にして走り込みたいと企てているが、そう遠くないうちにバーチャルバトル編でもお送りしたいと考えている。それほどハマってしまった! とにかく楽しく学べるコースである。