クラシック・ミニをEVにチェンジ。英国のレーシングサプライヤーがEVコンバージョンキットを発売

それぞれのコンポーネンツの個別購入が可能に

英国のパワートレインスペシャリスト「スウィンドン・パワートレイン(Swindon Powertrain)」は、クラシック・ミニ用EVコンバージョンキットを発売した。

今回発表されたクラシック・ミニ用のEVコンバージョンキットは、電動パワートレイン、12kWhバッテリーパック、モーターコントローラー、オンボード充電器、DC-DCコンバーターなどをラインナップ。セット、もしくは単独で購入することができる。

環境に適した車両を所有したいヒストリックカーファンだけでなく、クラシック・ミニを電動化したいと考えている事業者にも適したキットだと言えるだろう。クラシック・ミニ用EVコンバージョンキットの価格は8850ポンド(税別)からとなっており、デリバリーは2020年12月からスタートする。

電動化したクラシック・ミニ「E-クラッシク」

 

モータースポーツで培われたパワートレイン技術

高性能エンジンメーカーとして1971年に設立されたスウィンドン・パワートレインは、ロードカーとレース用エンジンとコンポーネントの設計・製造を行ってきた。70年代から80年代初頭にかけては、F1用エンジンのメンテナンスから始まり、ラリーやツーリングカーを含む他のモータースポーツカテゴリーにも急速にビジネスを拡大してきた。

現在では、イギリス・ツーリングカー選手権に参戦する多くのチームにエンジンを供給。さらに2010年以降はフランスと英国に研究・開発拠点において、電動化を含むロードカー用パワートレイン開発など多角的な事業を展開している。

2018年には、一般カスタマー向け製品を開発するライフスタイル・スウィンド部門を設立。電動ハイパーバイク「スウィンドEB-01(Swind EB-01)」や、パワーユニットを電動化したクラシック・ミニ「E-クラッシク(E-Classic)」を発売している。

スウィンドン・パワートレインの「HPD E パワートレインシステム」

クラシック・ミニに適合した様々なパーツを展開

オリジナルのミニを電動化したいというカスタマーからのリクエストに応えて開発された、クラシック・ミニ用のEVコンバージョンキットは、ベース車両の改造をせずに取り付けられるよう設計されている。キット全体の乾燥重量はわずか70kg強に留められている。

キットパッケージは「HPD Eパワートレインシステム」をオリジナルのクラシック・ミニのフロントサブフレームに取り付けるため、専用設計されたブラケットで構成。標準的なミニのドライブシャフトアッセンブリを設置可能な「インナーCVジョイントハウジング」や、標準仕様のディファレンシャル(オプションでLSDの取り付けも可能)も付属されている。

ベースモデルに搭載されているエンジンの代わりに、ボンネット内に収まるように設計された「12kWhバッテリーパック」「モーターコントローラー」「オンボード充電器」「DC-DCコンバーター」「スピードセンサーキット」「冷却システムポンプ」などもオプションとして追加できる。

電動化したクラシック・ミニ「E-クラッシク」

 

自身のクラシック・ミニをEVに換装したい

スウィンドン・パワートレインのコマーシャルディレクター、ゲリー・ヒューズはクラシック・ミニの電動キットについて、以下のようにコメントした。

「我々が開発した電動パワートレイン『HPD Eパワートレインシステム』の発売以来、500件以上の資料請求がありました。その多くはクラシック・ミニのオーナーで、愛車をEVに改造したいと考えている人たちです」

「私たちはキットをできるだけ使いやすいものにしようと、クラシック・ミニに完璧にフィットするようにパッケージを再設計し、HPD Eパワートレインシステムだけを購入することも、オプションの追加EVパーツのみを購入することもできるようにしました」

手軽にコンバージョンが可能なこのキットは、クラシック・ミニを20世紀から21世紀、そしてさらに次の世紀へと生き延びさせる可能性に満ちている。