「トヨタ86合法仕様の頂点を目指すオーナーの情熱」すでに完成度はショップデモカー級!

心臓部はHKSのGT2スーパーチャージャーで武装!

ハイエンドパーツでまとめ上げた超贅沢仕様

今年30歳を迎えたというオーナーが所有するこの86は、元々ディーラーの試乗車として活躍していたフルノーマルの個体がベース。

「最初はエアロパーツが気になって導入。すると今度は、車高が気になって車高調を。そうしたら今度はホイールのツラ具合が気になって…と、一箇所イジりだしたら止まらなくなってしまいました(笑)」とはオーナー。

しかし、ただ闇雲にパーツを追加してカスタムを進めているわけではない。”完全車検対応”というコンセプトの元、的確なパーツチョイスによるハイレベルなチューニングが施されているのだ。

エアロパーツはバリスのアライジング2を軸に構築。開口部を大きく取ることによって、過給機チューニングを施した個体にも対応した冷却性能を実現するサーキットスペックのキットだ。

フロントフェンダーはかなりのワイド仕様に見えるが、実際には純正と同様の幅に抑えられており、高い空力性能を実現しつつそのまま車検をパスできるという逸品だ。

ホイールは純国産鍛造ブランドとして知られるTWSのRS317で、18インチの9.5Jプラス45を前後通しで装備。ブレーキキャリパーは前後ともにTRDのモノブロック、サスペンションもTRDの全長調整式車高調がセットされている。

FA20エンジンは、HKSのGT2スーパーチャージャーキットでドーピング。インジェクターも容量アップが図られており、フラッシュエディターの現車セッティングで最高出力は300psに達している。

増大したパワーに合わせてオイルクーラーも導入済み。NA状態でも油温がヒート傾向にある86だが、スポーツ走行でも安定した温度を保てるようになったという。

エキゾースト関係はEXマニからマフラーまで全てHKSのアイテムで統一。ちなみにEXマニは4-2-1レイアウトのNA対応モデルだが、吸気系だけでチューニングが完結するスーパーチャージャー仕様の場合、こうしたパーツが無駄にならないのもメリットだ。

コクピット周りはデフィの油温計と油圧計が装備されているのみで、基本的にはオリジナルの状態を保つ。スポーツ走行に合わせてレカロのフルバケットシートRSG-CLも導入済みだ。

気が付けば、パーツを交換する度に新しいフィーリングが味わえるチューニングの虜になってしまったというオーナー。今後は10万kmほど走行した後に、エンジン本体の強化や純正ミッションの強化を目論んでいるという。完全車検対応仕様の頂点を目指してステップアップを続ける、ユーザーカーのお手本的な一台だ。

PHOTO:土屋勇人(HAYATO Tsuchiya)

●取材イベント:第2回オレンジMT