TCRチャイナ:ロブ・ハフがマカオにカムバック。MG6 X-power TCRで緊急参戦決定

 2020年はTCRスカンジナビアことSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権に参戦し、初年度で見事ドライバーズチャンピオンに輝いたロブ・ハフが、そのキャリアを通じて“マイスター”としての伝説を築き上げたマカオにカムバック。TCRチャイナの最終戦として11月19~22日に開催されるギア・サーキットの1戦に緊急参戦することが決定し、競争力を増す『MG6 X-power TCR』をドライブする。

 WTCC世界ツーリングカー選手権、そしてWTCR世界ツーリングカー・カップ時代を通じて、世界的に名を馳せるこの公道サーキットを9回も制覇したハフが、CTCCチャイナ・ツーリングカー・チャンピオンシップでともにフォルクスワーゲン・ラマンドGTSをドライブしたロドルフォ・アヴィラと、チャン・チェン-ダンのサポート役を引き受けることとなった。

 古巣SAIC VW333レーシングは、2020年のTCRチャイナに地域ホモロゲーション登録の『MG6 X-power TCR』を投入しており、10月の天馬サーキット戦ではアヴィラが同車のシリーズ初優勝を記録。

 同じく今季から参戦するマ・キンファ(Lynk&Co 03 TCR/Lynk&Co・チームワーク・モータースポーツ)らを降して、その後も4連勝を飾っているだけに、この『MG6 X-power TCR』の熟成が進み、競争力が高まっていることを証明した。

 今回のマカオ・ギアレースでは、ハフが唯一の海外登録ドライバーとなるため、入国時には検疫と14日間の自己隔離が義務付けられる。

「もう1年も経ったんだと感慨深い。今年もこうしてマカオのギアレースに参戦できるなんて、とても幸運で光栄なことだ。それにMG・Xパワー・チームで戦うのは非常に楽しみだよ。ここ数年、彼らとはCTCCでともに戦った仲間であり、ほとんどのメンバーを知っているからね」と、マカオ復帰への意気込みを語ったハフ。

2020年のTCRチャイナ後半戦で通算5勝を挙げるなど、競争力を増した『MG6 X-power TCR』
Lestrup Racingに加入し、STCCデビューイヤーで見事タイトルを獲得したロブ・ハフ

■初ドライブはぶっつけ本番

「このクルマは僕にとってまったく新しい経験になる。TCR規定ツーリングカーでは、これまで長らくフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRに乗って来たからね。本来なら、2020年シーズンのTCRチャイナにこのクルマでフル参戦するプログラムもあったんだが、現実には今回のマカオでの最初の公式練習がMG6 X-power TCRの初ドライブになる」とハフ。

「マカオ市街地で初めてのクルマに乗り、あのコースを1周するんだから、これは本当にエキサイティングな瞬間になるだろうね。とはいえ、クルマの開発初期段階に関わったことがあり、大きなポテンシャルを秘めたモデルであることは良く知っているよ」

「今年のレースはかなり厳しい戦いが繰り広げられるだろう。これが世界選手権でないからと言って、決して侮ってはいけないことは理解している。地元スペシャリストと言うべき猛者たちが数多く参戦するからね。僕の目標はシンプルで、チームの選手権獲得を助けること。そしてマカオでの勝利数更新を目指すことだ」

 現在、ドライバーランキングでは前述のLynk&Coをドライブするマ・キンファが、アヴィラを8ポイントリードしており、タイトル争いを睨んでLynk&Co・チームワーク・モータースポーツも3台目のLynk&Co 03 TCRをスタンバイ。エントリーリストにはすでに36台のTCR車両が名を連ねている。

『MG6 X-power TCR』の対抗馬は、こちらも2020年からTCRチャイナ参戦を開始した『Lynk&Co 03 TCR』だ
マカオ・ギアサーキットでキャリア通算10度目の優勝を手にすることができるか。11月19〜22日開催の1戦に注目が集まる