絢爛豪華なハイパーSUVリムジン、「アズノム パラディウム」がデビュー!

AZNOM PALLADIUM

アズノム パラディウム

ニッチな市場を狙ったラグジュアリーSUV

イタリア・モンツァを拠点とするアズノム・ オートモーティブ(AZNOM AUTOMOTIVE)は、ハイパーラグジュアリーSUV「パラディウム(PALLADIUM)」を公開した。路面を選ばない走破性能と、究極のラグジュアリーが融合したパラディウムは、これまでになかったニッチな要求を叶える1台だと、アズノムは説明する。

車名は、イタリアの著名な建築家アンドレア・パラーディオ(Andrea Palladio:16世紀に古代ギリシャ・ローマ時代のスタイルをベースにした作品を制作)の邸宅からインスピレーションを得て、荘厳でクラシックな美学的な意味から名付けられた。また、同名の希少金属にも掛けられているという。

パラディウムを担当したデザイナーは、パラディウムを「ハイパーリムジン」と表現。高級セダンが持つ伝統的な価値観である、快適性、素材、品質、十分なスペース、信頼性などに、従来のリムジンにはない卓越したパフォーマンスを組み合わせたという。

アズノム パラディウムのエクステリア

コーチビルディングの伝統を受け継ぎ10台を製造

マルチェロ・メレガリによって2006年に設立されたアズノムは、イタリア・モンツァに拠点を置くデザインスタジオ。これまでパガーニ、マクラーレン、ゼンボなど、国際的な有名企業と様々なプロジェクトを行ってきた。創業以来のメインビジネスであるアズノム・オートモーティブは、市販モデルのカスタマイズや少数生産モデルの製造を行っている。

イタリアで設計・製造されるパラディウムは、過去のイタリアのコーチビルディングの伝統を受け継いでいる。生産が予定されている10台のうち1台は、すでに細部のカスタマイズを選択した後、オーナーのために完全なオーダーメイドで製作されているという。

アズノムの創立者であるマルチェロ・メレガリは、パラディウムについて次のようにコメントした。

「パラディウムは、パネルの打ち込みやハンドメイドのボディ組み立てなど、今では失われつつある職人的なものづくりによって製造されます。このプロジェクトに携わったエンジンビルダー、タンナー、パネルビーター、デザイナー、エンジニアは、イタリア車の栄光を世界に知らしめた伝統を受け継いでいるのです」

アズノム パラディウムのインテリア

人里離れた葡萄畑やスキー場へも行けるリムジン

パラディウムへの道を切り開いた非常に重要な車種が、2018年にアズノムが発表した「アチュラックス(Atulux)」だ。ダッジ ラム ピックアップをベースに開発されたこの高級サルーンは、エクステリアに関してはドナーカーのラムから大きく変わっていなかった。しかし、中身に関しては、専用開発されたデザインとビジネスクラスの座席のようなリクライニングシートを採用した、完全オリジナルのインテリアを採用している。

「私はアチュラックスのアイデアをさらに推し進め、オーナーをどこへでも連れて行ってくれる存在を作ろうと考えました。エレガントな場にも、厳しいオフロードにも連れて行ってくれるクルマを構想したのです。まさに砂漠を駆け抜けることもできるハイパーリムジンです。これこそがパラディウムのユニークな個性になりました」と、メレガリ。

リムジンでありながらも荒れた路面を走行するシーンを想定したのは、メレガリが手がける別のビジネスに理由があったという。

「我々はワインのビジネスも行っています。私は何日もかけて人里離れた農園やブドウ畑を訪れなければならないのです。そのような状況では、クロスカントリー4WDは本当に必要とされています。そして、冬のスキーリゾートへの道で、セダンが立ち往生しているのを何度見たことか・・・(笑)。私が考えていたクルマは美しく豪華で快適、しかも立ち往生しない走破性を備えている必要がありました」

アズノム パラディウムのエクステリア

最高出力710psを発揮するV8ビターボを搭載

パワーユニットは、モンツァ・ガレージ(Monza Garage)がチューニングした、最高出力522kW(710ps)・最大トルク950Nmを発揮する5.7リッターV型8気筒ビターボ・エンジンを搭載。このV8エンジンには、4気筒を休止する「フューエルセーバーモード」も搭載されており、省燃費走行も可能になっている。また、カスタマーの要望に応じて「eTorque」マイルドハイブリッドシステムを搭載し、エンジンとペアリングすることも可能だ。

ギヤボックスは8速オートマチックが組み合わせられ、電子制御リヤディファレンシャルを備えたパートタイム4WD仕様。ボディの大部分は軽量・高剛性のスチール製で、一部にアルミニウムが使用されている。ボンネットとルーフはカーボンファイバー製となり、フロントとリヤのバンパーにも複合素材が採用された。

全長5960mm、全幅2085mm、全高1971mm、重量2650Kgという巨体ながらも、0-100km/h加速が4.5秒、最高速度は210km/hを実現している。

パラディウムは前述のとおり、それぞれのオーナーの好みに合わせた仕様で10台のみを製造。すでにアメリカ、中東、ロシア、中国などから、問い合わせが来ているという。