アストンマーティン加入のベッテル、プロジェクトに“全力で”取り組む。フェラーリ離脱には複雑な心境

 セバスチャン・ベッテルは、2021年よりF1に参戦するアストンマーティン・レーシングでの初シーズンに向けて準備を惜しまないと語り、1月からの同チームのプロジェクトに“全力で”取り組むと主張している。

 2020年5月、今シーズン末でフェラーリを離脱するという発表後、初夏の間に選択肢を検討したベッテルは、2021年からアストンマーティンの名でレースをするローレンス・ストロールのレーシングポイントとの契約を選んだ。

 多くの評論家は、4度のF1世界王者であるベッテルは引退、もしくは1年間休養をするだろうと考えていた。その代わりに33歳のベッテルは2021年に向けて、中団チームではあるが大きな期待を持てるレーシングポイントと契約したのだ。

 53回のグランプリ優勝経験を持つベッテルは、新しいチームで自分の役割を果たすための準備を、最初から万端にしておきたいと考えているという。

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

「2021年のマシンについては今年と変わらないのは明らかだが、あらゆる準備をしていくことは大きな挑戦になると思う」とベッテルは語った。

「そういうわけで、1月や2月になったら、僕はプロジェクトに全力で取り組むつもりだ。ドライビングやテスト、そしてレース前に理解しておくべきすべてのことを確実に理解するように努めるよ」

「正直なところ、特にひとつだけとか、ひとりだけ(と知り合う)という話ではないと思う。チームの全員と、彼らの仕事のリズムに慣れるということだ。(フェラーリとの)違いを見極めてね。そして状況が良くなるように貢献することだ」

 アストンマーティンでの活動に乗り出す前に、ベッテルはフェラーリで最後の4レースを戦うことになる。

 フェラーリは不振のシーズンの終わりに近づいており、ベッテルにとっては思い出に残る最後の舞台とは言えないようだ。しかし、ベッテルがマラネロを去るときにはやや重苦しい気分になるだろう。

「結局のところは人間関係のようなものだと思う」とベッテルは語った。

「だからみんなのことを懐かしく思うだろうね。明らかに精神とアイデアにおいてフェラーリは伝説だと思う。僕は子供の頃からフェラーリファンで、ミハエル(・シューマッハー)に憧れていたんだ」

「チームの一員になれば、みんなのことを知ることができるし、舞台裏も見るようになる。人が重要だと思うね。でも良いニュースとしては、来年も僕は何人かのスタッフと定期的に会うようになることだ。それが違う形でもね」

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP フェラーリのクルーたちとサーキットをチェックするベッテル
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP フェラーリのクルーたちとサーキットをチェックするベッテル