最高出力320psを発揮! 歴代最強の「フォルクスワーゲン ゴルフ R」デビュー 【動画】

Volkswagen Golf R

フォルクスワーゲン ゴルフ R

幅広いエンジンラインナップ最後のピース

フォルクスワーゲンは、新型「ゴルフ R」をワールドプレミアした。ゴルフVIIIのトップに君臨するハイパフォーマンス仕様は、最高出力235kW(320ps)を発揮する2.0リッター直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンを搭載。駆動方式は4 MOTION(4WD)に全輪のトルク配分をインテリジェントに行う「Rパフォーマンス ・トルク・ベクタリング」が組み合わされる。すでに欧州での予約販売がスタートしており、デリバリーは年内にもスタートする予定だ。

これまで全世界で3500万台を販売してきたフォルクスワーゲンの最重要車種であるゴルフは、2020年、8世代目に進化した。ガソリンエンジン(TSI)、ディーゼルエンジン(TDI)、天然ガスエンジン(TGI)、48Vマイルドハイブリッド(eTSI)、プラグインハイブリッド(eHybrid)という幅広いパワーユニットを展開。ここに最強のピースとなるハイパフォーマンス仕様のゴルフ Rが加わった。

フォルクスワーゲン ゴルフ Rのエクステリア

「R」の名称が与えられた5代目のゴルフ

ゴルフに「R」の名称が与えられたのは、2002年にゴルフIVのラインナップに加わった「ゴルフ R32」から。ゴルフ R32は241psを発揮する3.2リッターV型6気筒自然吸気ガソリンエンジンを搭載、2003年には世界で初めてデュアルクラッチギヤボックス(DSG)を搭載したフォルクスワーゲンのモデルとなっている。

2005年にはゴルフⅤをベースとする2代目ゴルフ R32がデビュー。3.2リッターV6エンジンの最高出力は184kW(250ps)に引き上げられている。2009年のフランクフルト・モーターショーではゴルフVIベースの「ゴルフ R」が登場。パワーユニットは最高出力270psの2.0リッター直列4気筒ターボエンジン(TSI)にスイッチし、これを受けて名称も「ゴルフ R32」から「ゴルフ R」に変更している。

2013年9月にはゴルフVIIをベースにした2代目ゴルフ Rがデビューし、最高出力はついに300psを突破。今回、ゴルフVIIIに加わった3代目ゴルフ Rで最高出力は320psにまで到達している。

フォルクスワーゲン ゴルフ Rのエクステリア

前後に加えて左右もアクティブにトルク配分

新型ゴルフ Rは、長い歴史を誇るゴルフの歴史上、最もパワフルなモデルとなった。2.0リットル直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンは、最高出力320ps、最大トルク420Nmを発揮。0-100km/h加速は4.7秒、最高速度は電子リミッターにより250km/hに制限される。オプションの「Rパフォーマンス・パッケージ」を装着することで、最高速度を270km/hにまで上げることも可能だ。

そのスペック以上に大きなトピックとなるのが、4輪駆動システム「4 MOTION」に組み合わせられたトルク配分機構だろう。アルテオンなどにも導入された「Rパフォーマンス ・トルク・ベクタリング」は、前後輪だけでなく左右輪もインテリジェントにトルク配分を行う。

このシステムは、2.0直4ターボから発生する強大なトルクを、フロントとリヤアクスル間だけでなく、左右のリヤタイヤにもアクティブに配分。これにより、特にコーナリング時の俊敏性を大幅に向上させることが可能になった。

また、世界初の試みとして、VDM(ビークル・ダイナミクス・マネージャー)を介して、電子制御ディファレンシャルロック(XDS)や、アダプティブ・シャシー・コントロール(DCC)などがネットワーク化されている。

フォルクスワーゲン ゴルフ Rのインテリア

ノルトシュライフェ専用のセッティングも用意

新型ゴルフ Rの最終的な開発とセットアップはニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで行われた。前述したオプションの「Rパフォーマンス・パッケージ」を搭載することで、「スペシャル(Special)」と呼ばれる、ニュルブルクリンク専用のドライビングプロファイルを使用することができる。

このドライビングプロファイルには、全輪駆動システムを含めてすべての主要な駆動パラメータがニュルブルクリンク ・ノルトシュライフェに合わせてセッティングされた。

フォルクスワーゲンが行ったテストドライブでは、7速デュアルクラッチギヤボックス(DSG)を標準装備したゴルフ Rは、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェにおけるラップタイムが、先代ゴルフ R(7分51秒)よりも最大19秒も速くなっているという。