【F1第13戦無線レビュー(3)】4位入賞で実力を示したクビアト「今年はこれまで少しツキがなかったからね」

 F1第13戦エミリア・ロマーニャGPはメルセデスがワンツーを飾り7年連続でコンストラクターズタイトルを決めた。3位にはダニエル・リカルド(ルノー)、4位にダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)が入りチームが歓喜にわいた。エミリア・ロマーニャGPの決勝レースを無線とともに振り返る

無線レビュー(1)(2)

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 セーフティカーが導入された直後の51周目にピットインし損ねたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、次の52周目にピットイン。ピットアウトするハミルトンにレースエンジニアからゲキが飛ばされる。

メルセデス:ピットアウトが最大の勝負だ。セーフティカーライン2までプッシュだ!!

 バルテリ・ボッタス(メルセデス)の前でピットアウトに成功したハミルトン。しかし、レースはまだセーフティカーラン中のため、セーフティカーライン2を過ぎたところでレースエンジニアから、今度は速度を守れという指示が飛ぶ。

メルセデス:デルタ、デルタ、デルタ
ハミルトン:わかってるから、落ち着いてよ

 このセーフティカーラン中に、事故が起きる。

ウイリアムズ:いま10番手だ
ジョージ・ラッセル:後ろにいるドライバーたちを抑えて入賞するのは簡単ではないかもしれないけど、全力で戦うよ
ウイリアムズ:タイヤのウォーミングアップのためにブレーキ温度を最大に使ってくれ。現在、タイヤの温度は問題ない。それをキープするんだ

 ところが、直後にラッセルがアクアミネラリへ向かう下り坂でクラッシュする。

ラッセル:ああ、なんて言っていいかわからない。タイヤを温めようとして……ごめん

アルファロメオ:OK、キミ、現在11番手だ
キミ・ライコネン:おっと、いま目の前でウイリアムズがコースアウトした
アルファロメオ:OK、グッド。確認した。パーフェクト、1台減って10番手だ

 同じラップにピットでも、別のドライバーがミスを犯していた。ランス・ストロール(レーシングポイント)がピットボックスに止まりきれず、フロントのジャッキマンを押し倒してしまう。

ストロール:ごめん、ブレーキがすごく冷えていたんだ

 レースが58周目に再開されると、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)とロマン・グロージャン(ハース)が軽く接触する。

グロージャン:これは受け入れ難い。これはレースでなくて、ただの押し出しだ
ハース:わかった、(FIAへ)レポートしておく。でも、FIAは何もしないと思う
グロージャン:そうだね、確かに君は悪くない。でも、本当に****だ

 その後、レースは大きな波乱もなく、63周を終え、チェッカーフラッグが振られる。フェルスタッペンがリタイアし、1-2フィニッシュを飾ったメルセデスがコンストラクターズ選手権7連覇を達成した。

メルセデス:ハミルトン、やったぞ。メルセデス・エンジン7連覇だ
ハミルトン:なんていう偉業だ。みんなのおかげだ。本当に誇りに思っている。サンキュー、サンキュー、サンキュー
メルセデス:君がいなければ、成し遂げられなかった

 一方、フェルスタッペンのリタイアで3番手に上がったのがダニエル・リカルド(ルノー)だ。

リカルド:ハハハ
ルノー:素晴らしい、シナリオ12、シナリオ12
リカルド:マックン・チーズ・ボール(マカロニにチーズソースを絡めて丸めたものを油で揚げた料理)。これはまた別の****な表彰台だ、
ルノー:最高だね

 そのリカルドとレース終盤、表彰台争いを演じたのは、元チームメイトのダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

アルファタウリ:チェッカーフラッグ、ダニー。4位だ。ベリー・グッド。素晴らしいレースだった
クビアト:イエス、ボーイズ!! 今日の僕たちはそれに値する。今年はこれまで少しツキがなかったからね。だから、表彰台を獲得したかったけど……みんなよくやってくれた。みんなに感謝している
アルファタウリ:よくやった

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

 一方、フェルスタッペンのリタイアで3番手にポジションを上げたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)は、セーフティカーが導入された際にピットインを命じられ、7番手に後退し、6位でフィニッシュ。表彰台獲得のチャンスがあっただけに、最後のピットインに納得がいかない様子。

ペレス:キミとのレースで学ばなければならなかった。いかにオーバーテイクが難しいかってね。僕たちは表彰台を逃したんだよ

 ペレスは、27周目にピットインした後、34周目からライコネンがピットインする48周目までの14周もの間、スタートからタイヤ交換せずに走り続けていたライコネンを抜けなかった。それを考えれば、最後はステイアウトしていたほうが良かったのではないかというのがペレスの主張だった。