「希少なBCNR33のLMリミテッドをイジり倒す!」ロングホイールベースを活かした鈴鹿スペシャル

2.8L+Vカム+T88-34Dタービンで630馬力を発生!

限定色のチャンピオンブルーが美しいフルチューンBCNR33

東海地方の第二世代GT-Rオーナーが多く訪れる、岐阜県の“ガレージ・デュ・ヴァン”。このLMリミテッド限定色のチャンピオンブルーが鮮やかなBCNR33は、そんな同社が手がけた鈴鹿サーキット仕様のユーザーチューンドだ。

心臓部のRB26DETTは、クランクシャフトの軽量化や専用コンロッドなどにより想定回転数9000rpmを誇るHKSの2.8Lキットステップ2を軸に構築。ボアストロークは87φ×77.7mm、レブリミットはマージンを考えて8800rpmの設定だ。

ヘッドには可変バルタイのVカムシステム(ステッププロ)を装着。RB26DETTの弱点である低速トルクを補いながら、高作用角&ハイリフトなカムでさらなる高回転の伸びも獲得している。

組み合わせるタービンはトラストのT88-34D。これに最大ブースト1.5キロをかけて最高出力630ps、最大トルク72kgmを絞り出している。

排気系はデュ・ヴァンのオリジナルで、高効率のステンレス製フロントパイプからフルチタンの90φストレートマフラーに繋がるレイアウトだ。チタン特有の乾いたサウンドが特徴的。

 

足回りは、オーリンズ製ダンパーにスウィフトスプリング(F14kg/mm R12kg/mm)の組み合わせ。アーム類は調整式を多数導入し、アライメントの調整範囲を広げている。セッティングはロングホイールベースを生かす方向性だ。

高速サーキットをターゲットにしているため、ブレーキチューンも抜かりはない。フロントはAPレーシングの6ポットキャリパー+355mmローター、リヤは純正ブレンボキャリパー+350mmローターで強化済みだ。

ホイールはボルクレーシングの最軽量モデル“CE28”(10.5J)にアドバンA050の295/35-18サイズを通しで履く。

室内はステアリングコラムにタコメーターとブースト計をセット、それ以外の計器類はセンタコンソールに集約する。ミッションはHパターンに拘ってBNR34純正ゲトラグ6速を選択。そこに高回転を維持しながら走行できるよう4.1ファイナルを導入している。

軽量化も念入りに行われており、内装パネルやシート類は潔く撤去。剛性面はドゥーラックのリヤテンションゲージ&テンションバーで確保する。

左右のドアパネルは軽量マテリアルのドライカーボンを使った製品に交換済みだ。

トランクスペースにはATLの安全タンクを配備。その奥には、走行中の横Gによる燃料の空打ちを防止するためのコレクタータンクも設けられている。

「Hパターンミッションのままでタイムを出すために、エンジン特性やタイヤ選びなどを吟味しながら製作を進めています。ウチは定期的に鈴鹿サーキットで走行会を主催しているので、一緒に走りたいという方は大歓迎ですよ!」とはガレージ・デュ・ヴァンの坂代表。

取材時はセッティング段階ながら2分11秒319(鈴鹿サーキット)をマーク。Hパターンミッションのオーナードライブということを考えるとかなりの好タイムだ。希少なLMリミテッドベースで製作されたこのチューンドのさらなる躍進に期待したい。

●取材協力 ガレージ・デュ・ヴァン 岐阜県安八郡安八町南條1288-1 TEL:0584-63-1075