IMSA:6年ぶりフェラーリのGTLMフル参戦実現? スクーデリア・コルサが検討か

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDクラスで2015年から3年連続王者となったスクーデリア・コルサは、2021年シーズンにGTLMクラスに移行する可能性があるとされている。これが実現すればフェラーリのマシンが、実に6年ぶりに同クラスでフルシーズンを戦うことになる。

 複数の情報筋がSportscar365に伝えたところによると、ウェザーテックがサポートするオペレーションチーム(スクアドラ・コルサ)は、少なくとも1台のフェラーリ488 GTE Evoを用いてファクトリークラスへのステップアップを検討しているという。

 コア・オートスポーツが運営するポルシェGTチームが2020年シーズン限りでシリーズから撤退することを発表しているなか、来季のGTLMクラスで確認されているのはBMW M8 GTEを走らせるBMWチームRLLと、すでに今季のチャンピオンを決めているコルベット・レーシングの2チームのみだ。

 IMSAのジョン・ドゥーナン会長は今年9月、クラス6台のグリッドを維持するための努力が運営側で行われていることをSportscar365に明らかにし、来シーズンに向けてフェラーリやアストンマーティン・バンテージGTEを使用することを検討している複数のチームとの話し合いも持ったことを確認した。

 フェラーリのGTコンペティションの責任者であるアントネッロ・コレッタは、2021年にワークスでの取り組みを否定する一方、来季のGTLMでは「忠実なカスタマーチームをサポートする」と述べ、「カテゴリの変更を検討している場合」と付け加えた上でウェザーテック・レーシングを具体名に挙げた。

 スクーデリア・コルサのスポークスマンは、先月行われたプチ・ル・マンでSportscar365の取材に対してコメントを拒否した。また、ウェザーテック・レーシングの代表も「すべてのオプションを検討している」という返答に留まっている。

 仮にGTLMプログラムへのグリーンシグナルが出された場合、フェラーリがファクトリークラスにフル参戦するのは2015年シーズン以来、初めてとなる。

 この翌年スクーデリア・コルサは、フェラーリワークスドライバーのアレッサンドロ・ピエール・グイディとダニエル・セラを起用してデイトナ、セブリング、ワトキンスグレン、プチ・ル・マンの4ラウンドから成る“エンデュランスカップ”に出場したが、それ以来アメリカでGTEマシンを用いるプログラムを実施していない。
 
 なお、ル・マン24時間レースでは、GTEアマクラスに過去5回参戦し2016年にはクラス優勝を達成。9月に行われた2020年大会ではクーパー・マクニールとジェフリー・シーガルにワークスドライバーのトニ・バイランダーが加わり63号車フェラーリ488 GTE Evoを走らせている。

ウェザーテック・レーシングの名で2020年のル・マン24時間に挑んだスクーデリア・コルサの63号車フェラーリ488 GTE Evo
ウェザーテック・レーシングの名で2020年のル・マン24時間に挑んだスクーデリア・コルサの63号車フェラーリ488 GTE Evo