角田裕毅がF1初テストを完了。フリープラクティス出走に向け約350kmを走行「少し疲れたが楽しかった!」

 現在FIA-F2選手権に参戦する角田裕毅が、11月4日、自身初のF1テスト走行を経験した。アルファタウリが用意した2018年型トロロッソSTR13・ホンダでイタリアのイモラ・サーキットを走り、目標としていた300kmの走行距離をクリアした。

 レッドブル首脳陣は、角田を今年中にF1のフリープラクティス1で出走させたいと考えており、そのためにF1マシンでの300km以上の走行という条件を満たす目的で今回のテストを実施した。アルファタウリのチーム代表フランツ・トストはテストを前にして「彼がバーレーンかアブダビでFP1に参加できるように、300kmの走行をクリアさせたい」と明言している。

 レッドブルとしては、ホンダとレッドブルのジュニアドライバーである角田がF1出場に必要なスーパーライセンスを取得できれば、2021年にアルファタウリからデビューさせたい考えだ。

 テスト当日の朝、イモラの路面はハーフウエットであり、角田はまずウエットタイヤで走行を開始。一日を通して概ね曇りだったが、終盤は路面がドライコンディションになり、5スティント目から角田はドライタイヤで走行することができた。ホンダによると角田は午前と午後にそれぞれ36周ずつ、合計72周(約350km)を走行し、大きなトラブルなく予定されていたテスト項目をすべて終了したということだ。

 日本人ドライバーがF1マシンをドライブするのは、2019年F1日本GPのフリー走行1回目にアルファタウリの前身トロロッソから出場した山本尚貴以来のこと。

アルファタウリで初のF1テストに臨んだ角田裕毅
アルファタウリで初のF1テストに臨んだ角田裕毅

「初めてのF1マシンでのドライブは少し疲れましたが、とても楽しかったです!」と角田はテスト後、コメントした。

「ブレーキのパフォーマンスやアクセルの加速がこれまでドライブしたマシンとは全くの別次元だと感じました。今日は競う相手がいたわけではなかったので、F1マシンに慣れ、目標としていた300kmを走り切ることに集中していました」

「ドライビングについてはステアリングスイッチが多いなどの複雑さはありますが、事前にシミュレーターでのセッションを繰り返し、トレーニングも入念に行ってきたので、特に問題はありませんでした。ハイスピードサーキットのイモラでのドライビングということも含め、F1マシンでの走行を本当に楽しむことができた一日になりました」

「アルファタウリのエンジニアたちとは、先月のシート合わせのときからコミュニケーションを始めました。イタリア人で陽気なメンバーも多いので、冗談を言い合いながら仕事を進めたりと、すでにいい関係を築けています。もちろん、日本語でコミュニケーションが取れるホンダのエンジニアとも、PU(パワーユニット/エンジン)について様々な話をしています」

「今シーズンのF2は、残りの2ラウンド・4戦が残っています。自分としては、一つのセッション、一つのラップ、一つのコーナーといった感じで、目の前にある課題に集中するのみだと考えていますし、最終的にそれを結果に繋げられればと思っています」

アルファタウリで初のF1テストに臨んだ角田裕毅
アルファタウリで初のF1テストに臨んだ角田裕毅