「660ccの限界ギリギリを攻める!」アルトワークスでゼロヨン13秒台は速すぎる!!

タービン交換+NOSでKカーらしからぬ加速力を発揮!

エンジン本体ノーマルの限界に挑むドラッグ仕様

バンパー開口部を覆い尽くす冷却系のコア、そしてボンネットの冷却用ダクトなど、一目でハイチューン仕様であることを想像させるこのアルトワークス。

元々はサーキットでのタイムアタックに使用されていた車両で、ホームコースのセントラルでは1分36秒というハンパではないタイムをマークしている。その速さはドラッグレースにおいても健在で、前回のドラッグフェスティバル第1戦では13秒9をマークしてクラス優勝を飾ったほどなのだ。

R06Aエンジンは腰下以外のほぼ全てに手が入れられた状態だ。タービンは前回のTHF5からTD04へと風量アップ。ここにウエットショット式のNOSを組み合わせて172psを発揮させている。

エンジンマネージメントはHKSのF-CON Vプロが担当。ボンネットには穴を空けてダクトを設置し、フレッシュエアを直接エアクリから吸わせる構造としている。

前置きインタークーラーは“CAD CARS”の試作品。オイルクーラーと並べてバンパー開口部を覆う形でセットされている。本来であればコアが車体から飛び出してしまうそうだが、このマシンではグリル内部を加工することによって車体寸法内に収められている。ただし、ラジエターの移設やサブラジエター追加などの熱対策が必要となるそうだ。

内装類こそ残されているが、コクピット周りはデフィの追加メーターが乱舞し、助手席の足元にはNOSタンクがセットされるなどインテリアメイクは非常にスパルタン。

ロールケージは6点式を装着。ステアリングはMOMOのTUNERで、シートはスエード素材が使用されたブリッドのタイプXLジャパン。リヤ周りはカーペットまで剥がした軽量化最優先の仕様となる。

今回のレースではパワー増強によってタイムをどこまで削れるかに注目が集まったが、クラッチが滑ってしまいタイムは14秒246に留まった。「クラッチもそうですが、ドラシャやミッションなど駆動系の強化パーツが少ないので、騙し騙し走らざるをえませんでした」とはオーナー。

ハイパワーチューン向きの車種ではないゆえの壁にぶつかってしまったが、今後も諦めずモディファイとアタックを続けていくという。Kカークラス最高峰チューンドのさらなるステップアップに注目だ。

●取材イベント:DRAG FESTIVAL WEST 2020 Rd.2 セントラルサーキット