ホンダF1田辺TD予選後会見:「交換して出すぞ、としか考えていなかった」トラブル発生に複雑な心境

 ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載する4台全車が、予選Q3に進出した。さらにマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)3番手、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)4番手、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)6番手、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)8番手と、上位8台中4台を占める健闘ぶりだった。

 一方でQ2ではフェルスタッペンが電装系トラブルに見舞われたが、メカニックたちは想定をはるかにしのぐ短時間で交換作業を終え、コースへと送り出した。予選後の田辺豊治テクニカルディレクターは、「決勝レースではなんとしても、予選ポジションよりも上の位置で完走できるようベストを尽くしたい」と、決意を語っていた。

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──2日間フォーマットの初日が終わりました。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):いつもの週末より、若干忙しい土曜日でしたね。そんななか、ホンダ製パワーユニット(PU)搭載の4台が全車Q3に進出して、さらにグリッド8番手までにつけることができた。相変わらずメルセデスが速く、今回もその後塵を拝した形になりましたが、今の我々の持てる力を最大限に引き出して、予選を戦えたと思います。

──フェルスタッペンのパワーユニットに、予選中トラブルが出ました。

田辺TD:はい。Q2の始まったところで、トラブルが出てしまいました。そこだけは喜べず、複雑な心境です。電気系の不具合でしたが、問題パーツの特定がスムーズにでき、なんとかQ2の時間内に走行再開することができました。

 正直、胸を大きく撫で下ろしました。明日はなんとか4台ともに予選ポジションよりも上の位置で完走できるよう、ベストを尽くしたいと思っています。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

──電気系とのことですが、より具体的には点火プラグのトラブルだったのですか?

田辺TD:電装系と、してください。

──症状としては、ミスファイアだった?

田辺TD:はい。マックスは無線で、「パワーがない」と叫んでいましたね。

──残り10分くらいでピットに戻ってきて、5分ほどでコース復帰したと思いますが、作業時間としては余裕があったのですか? あるいはかなりギリギリだったのでしょうか。

田辺TD:標準的な各パーツの交換時間というのがあるのですが、それに比べるとはるかに速い時間で交換してくれました。チーム側がカウルを開ける、ホンダのメカニックがパーツを交換する、再びチームのメカニックが出走準備をする。両方ともに、想定よりもはるかに速い時間で作業を完了してくれました。

──想定時間通りの作業だったら、もしかしたら間に合わないかもしれません。コース復帰は、半分諦めかけていたのですか?

田辺TD:いえ、それはちょっと違います。交換して出すぞと、それしか考えていませんでした。

──アルファタウリのふたりのドライバーはいずれも、彼らだけができた6月の事前走行からは特に大きなアドバンテージは得ていないと、予選後にコメントしていました。パワーユニット側は、いかがでしたか。

田辺TD:ふたりは車体セッティングのことを言ってるのだと思いますが、今日のタイヤや外気温のコンディションで最適化を図るという点では、パワーユニット側も同様でした。まったく走っていないよりは、心強い部分はありますが。何より予選、レース同一モードという縛りが、(6月の走行後に)新たな要素として加わったわけで、一度走ったアドバンテージよりはそちらの影響の方が大きいですね。そちらに合わせる作業が、主となるわけですから。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)