ペレス、レッドブルF1が唯一の選択肢と認める。噂されたウイリアムズはドライバー変更なしと断言し謝罪

 ウイリアムズF1チーム暫定代表のサイモン・ロバーツが、ジョージ・ラッセルとの2021年契約を解消することを検討しているのではないかという報道を完全に打ち消した。ウイリアムズの新オーナーは、セルジオ・ペレス獲得に動く可能性があると、このところ報じられていた。

 レーシングポイントを今季末で離れることが決まったペレスは、多額のスポンサーマネーを携え、移籍先となる選択肢を探っている。そのなかで候補のひとつに浮上したのがウイリアムズで、すでにラッセルとニコラス・ラティフィは来季契約を結んでいるにもかかわらず、高額の資金をもたらしていないラッセルが外されるのではないかとの推測が持ち上がった。

 前戦ポルトガルGPにおいて、ロバーツがドライバーふたりの続投を明言しなかったため、うわさに拍車がかかっていたが、第13戦エミリア・ロマーニャGPの金曜、彼は混乱を招いたことを謝罪し、状況を明確にした。

「私は先週少し混乱を引き起こしてしまったと思う。申し訳なかった」とロバーツは語った。

「ドライバーの契約状況についてコメントしたくなかったのだ。だが、ジョージが言ったとおり、今年(元副代表)クレア(・ウイリアムズ)が(来年のドライバーについて)発表を行った。何も変更点はない。これが今年と来年のドライバーラインアップだ。我々は彼らにとても満足している。引き続き協力し合って仕事に取り組んでいきたい」

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP金曜記者会見 ニコラス・ラティフィ、チーム代表サイモン・ロバーツ、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP金曜記者会見 ニコラス・ラティフィ、チーム代表サイモン・ロバーツ、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

 この発言により、ペレスがウイリアムズに来年加入する可能性はなくなったものと考えられる。ペレスにとっての最大の選択肢はレッドブル・ホンダのシートだが、チーム首脳陣はマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして最優先に考えているのは現在所属するアレクサンダー・アルボンであると断言している。ただしパフォーマンスに懸念があることは認め、もうしばらく様子を見たうえで決断を下し、アルボンを降ろす場合にはペレスとニコ・ヒュルケンベルグを検討すると、首脳陣は示唆している。

 レッドブルは移籍候補なのか、それとも選択肢にはないのかと、エミリア・ロマーニャGPの金曜に聞かれたペレスは「選択肢から外してはいない。彼らが(来年のドライバーを)発表するまでは、選択肢のひとつだ。発表していない他のチームも同じだ」と答えた。

「時間がなくなりつつある。来年のグリッドに残るための選択肢は極めて少ない」

「ぎりぎりの危うい状況だ。リスクを冒して待機するところまで来ている。シーズンが終わりに近づいており、どのチームにとっても今後のことをはっきりさせることが重要になってくるだろう」

「今僕は、自分に可能なすべての選択肢を検討している。だが、決断をあまり遅らせることはできない」
「デビューイヤーとか2年目の段階ではなく、もうF1で10年走っている。だから、続けるのであれば正しいパッケージでなければならないことは分かっているんだ」

「今問題なのは時間だ。時間がなくなりつつある。近いうちに決断を下さなければならない。もうシーズンも終盤だからね」

『Sky Sports』から、レッドブルが唯一の選択肢かと聞かれたペレスは、「間違いなくそう考えている」と答えた。

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP金曜 コース下見をするセルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP金曜 コース下見をするセルジオ・ペレス(レーシングポイント)