「弱冠19歳のオーナーが駆るRE雨宮GTスタイルのFD3S!」世界に2セットだけの激レアなワイドボディキットで武装

1997年当時のRE雨宮スタイルを目指してモディファイ中!

貴重な6型RZをベースにレーシングスタイルを構築

日本各地から、様々な仕様の歴代ロータリーが大集結した“榛名ロータリーミーティング2020”。その会場内で他を圧倒するオーラを放っていたのが、このアグレッシブなワイドボディで身を包んだFD3Sだ。

装着されているのは、RE雨宮が1997年に製作した“97GTワイドボディフルキット”と呼ばれるモデル。数あるエアロラインナップの中で唯一、最高速スペックとして位置付けられた存在で、市場の投入されたのは2キットのみという超激レア品なのである。


このFD3Sの乗り手は、弱冠19歳の学生。ネットオークションを徘徊中、偶然ボロボロの状態で出品されていたRE雨宮97GTワイドボディを発見し、意を決して落札したそうだ。

「長期放置車両に装着されていたみたいで、詳細不明のままキットだけ売りに出ていたんですよ。“どうしても装着したい”と鈑金屋さんに相談してから落としました!」とオーナー。

入手後は鈑金屋にてファイバーワークを慣行。形状変更等のリメイクは行わず、オリジナルへの修復に徹したそうだ。

なお、オーナーが手にしたボディキットはRE雨宮の市販モデルとリヤバンパーの形状が異なっており(ディフューザー一体構造)、これについては「RE雨宮にこのキットを注文した当時のオーナーが、個性を求めてスペシャルオーダーしたそうなんです」とのこと。唯一無二、特別な97GTワイドボディキットというわけだ。

ホイールも往年のRE雨宮オリジナルAW-7をインストール。前後共に17インチでフロントが9.5Jプラス20、リヤが10Jプラス20という当時の特注サイズとなる。

室内もRE雨宮のフラットボトムステアリングや、コラムメーターパネルをセットしたRE雨宮仕様。シフトランプ付きの大型タコメーターは、定番のオートメーター製だ。

ちなみにこのFD3Sのベースは最終の6型、しかも175台限定のRZグレードだったりする。19歳という若さでFD3Sを所有していること自体が珍しいのに、超貴重なモデルを臆することなくイジり倒す若きオーナーの心意気には感服せざるを得ない。

パワースペックは吸排気系のみのライトチューン仕様。装着されているマフラーは、かつてFD3Sオーナーだったというオーナーのお母さんから受け継いだカキモトレーシングの当時モノだ。

「今後はスリークライト化をはじめ、まだまだやりたいことはありますね。機関系のチューニングもやっていきたいです」と闘志を燃やすオーナー。自分が生まれる以前のレーシングスタイルを追い求める若者の存在に、RE雨宮の持つ計り知れない影響力を感じさせられた次第だ。

PHOTO:市 健治(Kenji ICHI)
●取材イベント:榛名ロータリーミーティング2020