地球と宇宙をテーマにしたビスポークモデル、「ロールス・ロイス レイス アブダビ」に見る孤高の世界観

Rolls-Royce Wraith Abu Dhabi

ロールス・ロイス レイス アブダビ

100時間かけて仕上げたボンネット

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、2020年10月27日にレイスのビスポークモデル「アブダビ」を公開した。ボンネット上に描きあげた地球のアートワークに、じつに100時間を費やした大作だ。

ロールス・ロイス レイス アブ ダビのボンネットイメージ

地表の75%を水に覆われた地球。レイス アブダビは、その青い星をイメージしたロイヤルブルーを外板色に採用している。ボンネットに描かれたのは、衛星から見下ろした中東の地。アラブ首長国連邦を中心に、紅海、アラブ海、オマーン湾の深い海が囲む。エアブラシを使って職人が描写したその様子は、まるで写真のように繊細である。エメラルドグリーンを使ったコーチラインの途中には、太陽、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星といった太陽系の星々がアイコンに加えられた。

ロールス・ロイス レイス アブダビのキャビンイメージ

天井に浮かび上がる宇宙空間

キャビンもまた、我々の住む地球をイメージした意匠が隅々を満たしている。モカシン色のレザーはアラブの砂漠を彷彿とさせ、ネイビーとコバルトブルーのアクセントは河川や湖を、エメラルドグリーンのパイピングは豊かな自然を象徴する。“RR”のモノグラムやステッチの白は、雲や澄み切った水の流れを表現しているという。

ロールス・ロイス レイス アブ ダビのダッシュボードイメージ

ダッシュボードには艶やかなミロリブルーのウッドパネルを配置。ここにもエアブラシで精巧な中東地図が描かれている。スターライトヘッドライナーを備えた天井部分にも、太陽系を構成するあらゆる惑星が浮かんでいる。

ロールス・ロイス レイス アブ ダビのコーチラインイメージ

無限の想像を創造するRRのビスポーク部門

「The only limit is your imagination」というタグラインが示すとおり、ロールス・ロイスのビスポーク部門は、顧客の想像力に応じてあらゆる答えを提案する。

グッドウッドを訪れた顧客に、ビスポーク部門のスタッフは服の好みや趣味、所有しているヨットの意匠やお気に入りの家具など、様々なヒアリングを行うという。そうして顧客の胸のうち、頭の中にあるイメージを引き出して、クルマのパーツや素材に彼らの真の望みを落とし込み、提案をするそうである。

ロールス・ロイス レイス アブダビのコクピットイメージ

未来の愛車の姿をイメージさせるその部屋には、何十、何百という革や塗料のサンプル、そして宇宙をイメージさせる隕石など、顧客のインスピレーションをかきたてるための様々なマテリアルやガジェットなどが用意されている。このクルマの発想元は隕石か、太陽系の写真か、はたまた地球儀か。そんな妄想をかきたてる唯一無二の1台が、レイス アブ ダビである。