フェラーリF1代表、ベッテルとルクレールのマシンは「間違いなく同じだ」と不平等説を一蹴

 フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、チームがシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルに均質なマシンを提供していないのではないかとする説を一蹴した。

 このところ、レースのたびにルクレールとベッテルの差は広がっているようにみえる。アルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われた第12戦ポルトガルGPでは、ルクレールが4番手で予選を通過したのに対して、ベッテルは15番手という後方のポジションに甘んじた。

 4度の世界チャンピオンであるベッテルは、チームメイトと比べて平凡なパフォーマンスが続いていることを受け止めきれずにおり、ルクレールが自分とは「別のクラス」にいるような気がすると語った。

 ベッテルのコメントは必然的に、フェラーリがルクレールにより優れたマシンを提供しているのではないかとする憶測を呼んだ。しかし、日曜日の決勝レース終了後、ビノットはこうした陰謀論を退けた。

「セブのマシンもシャルルのマシンも間違いなく同じだ」と、ビノットは『Sky Italia』に語り、さらに以下のように続けた。

「次のイモラでは、セバスチャンが予選でより良い走りを見せ、決勝レース中にも彼の能力をもっと発揮してもらいたい、と心から願っている」

「シャルルはもちろん素晴らしい成績を出しているが、彼にもさらに良い走りが期待できるはずだ」

2020年F1第12戦ポルトガルGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第12戦ポルトガルGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 しかし、ポルトガルでのレース終了後にベッテルがドイツの放送局『RTL』に対して語った内容は、人々の疑念を払拭するものとはならなかった。

「一方では、満足する気持ちもある。良いレースができたという感触があるんだ」とベッテルは語った。

「初めは苦労したし、順位も落としてしまった。マシンを失いそうになった瞬間も2、3度あった。けれども、それ以降は実際に良いレースができたと思っている」

「でもその一方で、もう1台の方が明らかに僕のマシンよりも相当速いね。どこでその差が出ているんだろうか? 僕は今年、それについてはずっと発言をひかえてきた。原因が分からないなどという馬鹿なやつもいるかもしれないけれど、僕はそこまで馬鹿な人間なのか? そんなことはない」

「いつかは運が見方をして、マシンが最高の力を出すこともあるかもしれない。でもやはり僕のマシンでは無理だと思うし、仮にできるとしても相当な困難を伴うだろう。(ガレージの)もう1台については、ずっと楽にそれを成し遂げられる気がする」

「僕としては自分自身を見つめなおして、自分にできることをしなければならない。でもそれはもちろんつらい作業でもある。つまり、僕の自分自身に対する期待値は、周囲の期待値よりも高いからね」

「この件で周りがどれほど騒ごうがあまり気にならない。けれどもドライバーとしては、気持ちのうえで納得するのは難しいよ。僕はすごく大きな志を持っているし、もっと先へ行きたいという意欲も強いからね」

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第12戦ポルトガルGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)