DTM:2021年に向けた規則の一部を発表。スタートは“インディカースタイル”に

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権は10月26日、2021年に向け規則の一部を公開した。現在のクラス1規定と異なる技術規則が採用されると推測されているが、おぼろげながら2021年のシリーズ像が見えはじめている。また、新たな時代に向け多くのチームやメーカーが関心を示しているという。

 2020年限りでアウディが撤退を発表したDTMは、2021年に向け現在のプロモーターであるITR e.Vが退き、現在のITRチェアマンであるゲルハルト・ベルガー率いるBMSがシリーズの責任をもつかたちに変更され、BMWとアウディはこのシリーズをサポートすることになる。

 すでに2021年に向けて、DTMでは現段階で“GTカーをベースとした”シリーズに変化することが明らかにされているが、新たにその規則が一部公開された。まず、2020年までと変わらないのは下記の内容だ。

・1台につきドライバーは1名。他GTシリーズのようにレース中の交代はなし
・土曜、日曜に1レースずつ開催するスタイルは変更なし
・レース中のピットストップはあり
・テレビ中継は引き続きドイツ国内ではSAT.1、また海外ではストリーミング等を行う

 一方、車両についてはABSとトラクションコントロールといった電子デバイスが認められることになった。2021年のDTMで採用されると噂されているのは“GT3プラス”と呼ばれる車両だが、現行のGT3カーには電子デバイスが採用されており、これらの使用を認めることで、「運転補助装置の非アクティブ化の開発費用の難しさを指摘していた、メーカーからの要件を満たすことができる」とした。

 また、レースのスタートについては、これまでの“グランプリスタート”から“DTMフォーメーション・スタート”に改めるとした。2020年まではスタンディングスタートだったが、2021年からはセーフティカーのリスタート時に採用されてきた“インディカースタイル”のダブルファイルフォーメーションでのローリングスタートとなる。

 DTMでは、2021年に向けてすでに多くのメーカーやチームが参戦へ向け関心を示しているという。

「過去数週間にわたり、関心があるチームやメーカーと何度も話し合いをしてきた結果、最終的にABSとトラクションコントロール、DTMフォーメーションのスタートを導入することに決めたんだ。この結果、DTMの高品質なモータースポーツに影響を与えないまま、労力とコストを削減できる」とITRのフレデリック・エルスナーは語った。

「週末に2レース、ドライバー交代なし、競争力あるピットストップなど、すでにDTMで実証されている要素は、引き続き素晴らしいアクションを提供してくれるはずだ」

第5戦ニュルブルクリンク・レース1スタート
DTM第5戦ニュルブルクリンク・レース1スタート