ハミルトン、痛みに耐えながら最多勝記録更新「92勝までたどり着けたのはこのチームのおかげ」メルセデス【F1第12戦】

 2020年F1ポルトガルGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンはF1での92勝目を挙げ、優勝回数記録において単独でトップに立った。今季8回目の勝利により、ハミルトンは第12戦終了時点でドライバーズ選手権において256点を獲得、2位バルテリ・ボッタス(メルセデス)との差は77点に拡大した。

 ミディアムタイヤでポールポジションからスタートしたハミルトンは、1周目に3番手に落ちたものの、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)を抜いて7周目には2番手に上がり、さらにボッタスからリードを奪い、20周目にトップに立った。40周目にハードタイヤに交換する1回ストップで走り、ファステストラップ(1分18秒750)も記録して優勝した。

2020年F1第12戦ポルトガルGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が史上最多92勝を達成
2020年F1第12戦ポルトガルGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が史上最多92勝を達成

■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 まず最初に言いたいのは、僕が92勝を挙げることができたのは、サーキットに来ているチームとファクトリーで働く人々全員が素晴らしい仕事をしてくれたおかげ、ということだ。彼らは革新し続け、毎年高くなる障壁に立ち向かっている。彼らと働けることは大きな特権であり、僕はすべての瞬間を感謝の気持ちを持って過ごしている。

 メルセデスチーム、ペトロナス、その他のすべてのパートナーが努力し続けているおかげで、信じられないほどの信頼性が達成されている。成功を収めたことで安閑としている者はひとりもいない。全員がひたすら努力し続けているんだ。そういう人々が周囲にいてくれることほど素晴らしいことはない。僕を奮起させてくれるコラボレーションであり、こういうものは他にはあり得ない。

 今日はきつい一日だった。タイヤの温度を適切に保つことがすべてだった。でも、それについてはあらかじめセットアップで備えておくことができた。

 雨が降るのはレースが終わった後だという予報が出ていたが、スタートの時点で小雨がぱらぱら降っていて、ターン7の入口でオーバーステアがでてしまった。次に何が起こるのか全く予想できない状況だったよ。それでペースを大幅に落とした。バルテリに抵抗すべきだったのかもしれないが、「後で抜き返すチャンスがある」と自分に言い聞かせた。幸いそれが可能になったよね。

 F1は身体への負担がとても高いスポーツだ。右ふくらはぎがつってしまい、ひどくならないようにストレートで頻繁にアクセルを緩めなければならなかった。すごく痛かったけど、なんとか乗り越えるしかなかった。1周まるまるアクセルを緩めて走ることはできないからね!

 今の自分は夢のなかでしか考えられなかったところにいる。このチームに加入し、この素晴らしい人たちと手を結ぶことを選んだ時、占いの水晶球を持っていたわけではない。今言えるのは、毎日その日一日ベストを尽くすことを心掛けているということだけだ。僕らは何事も協力して立ち向かい、全員が同じ方向に突き進んでいる。だからこそ、僕らが成し遂げた成功が可能になったんだ。

 今日父がここに来てくれて本当にうれしい。継母のリンダも、(愛犬)ロスコーもここにいる。とても幸せな気分だよ。このことを実感するには少し時間がかかるだろう。フィニッシュラインを越えるまで全力でプッシュしていたから、今もまだレースモードのままなんだ。今の心境を表す言葉が見つからない。

2020年F1第12戦ポルトガルGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が史上最多92勝を達成
2020年F1第12戦ポルトガルGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が史上最多92勝を達成