スパ24時間:ポルシェで参戦予定のベルンハルトがPCR検査結果が間に合わず参戦を断念

 10月22日~25日にベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されているインターコンチネンタルGTチャレンジ/GTワールドチャレンジ・ヨーロッパのトタル・スパ24時間。ドイツのフライカデリ・レーシングからポルシェ911 GT3 Rで参戦していたポルシェワークスドライバーのベテラン、ティモ・ベルンハルトが、急遽参戦を見合わせざるを得なくなってしまった。

 フライカデリ・レーシングはニュルブルクリンク耐久シリーズやニュル24時間を中心に活動するチームで、2005年のチーム創設以来、初めてスパ24時間レースにエントリーした。ベルンハルトはフレデリック・マコウィッキとデニス・オルセンと組み、22号車ポルシェ911 GT3 Rをドライブして参戦を予定していた。

 そんなベルンハルトは、スパ24時間の前週に行われたADAC GTマスターズのレッドブルリンク戦にチーム監督として自身のチームに帯同し、ドイツへ帰国後にスパ24時間に向けた新型コロナウイルスのPCR検査を受け、スパ・フランコルシャン近郊のポルシェが用意をしていたホテルで待機をしていたが、SROが設けるPCR検査提出のタイムリミットである21日までに検査結果が届かず、急遽リザーブドライバーとして控えていたヨルグ・ベルクマイスターがベルンハルトに代わってステアリングを握ることになった。

 ヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染拡大率が一気に上がり、“第二波”の影響によって各研究施設や市町村等のPCRテストが混雑しており、ベルンハルトのPCRテスト結果のように、遅延が生じているようだ。同様に多くのF1関係者が検査を受ける研究検査機関のユーロフィンでも通常ならば数時間で検査結果が出るのだが、検査希望者が増加したこともあり、ポルトガルGP用にPCRテストを受けたフォトグラファーたちの検査結果が3〜4日後に通知されるなど、混乱が生じている。

 ベルンハルトはニュル24時間では5回の総合優勝を誇り、歴代最多優勝者の一人に名を連ね、またル・マン24時間レースでは2回の総合優勝やクラス優勝を、デイトナ24時間でも総合優勝を誇るが、スパ24時間の総合優勝はいまだに叶っておらず、今回PCR検査の結果が遅れ、サーキットの目の前まで来ながらレースに出られないという状況に、ベルンハルト本人は非常に残念がっているという。なお、ベルンハルトのPCR検査結果は陰性だっただけに、悔しさはなおさらだろう。

ティモ・ベルンハルトが乗り込む予定だったフライカデリ・レーシングのポルシェ911 GT3 R
ティモ・ベルンハルトが乗り込む予定だったフライカデリ・レーシングのポルシェ911 GT3 R