「初めからこのパッケージだったなら・・・」トヨタ86はスーパーチャージャー仕様が鉄板すぎる!

スーパーチャージャーが生み出す290馬力の世界

乗れば分かる86チューニングの鉄板仕様!

HKSの旗艦店として多くのチューニングカーを仕上げてきたHKSテクニカルファクトリー。世界的な知名度を誇るHKSの高性能パーツ群を、誰もが最高の状態で味わえるよう努めてきたプロショップだ。

今回紹介するのは、そんな同社が手がけたトヨタ86前期。「誰にでも真似できる仕様」ということで、スペシャルパーツを一切使わずにユーザーフレンドリーなデモカーとして製作されているのが特徴だ。

心臓部のFA20は、NAエンジンのトルク不足解消のためにHKSのGTスーパーチャージャーを導入し、最大ブースト圧0.8キロ時に約287psを発揮。また、スーパーチャージャーはターボほど熱対策はシビアではないが、デモカーはあらゆるステージで安定して全開走行を行えるようにHKSオイルクーラーを追加している。

気になる導入コストについては、HKSテクニカルファクトリーの場合「キット代と取り付け工賃でおよそ50万円ですね。プラグやエアクリーナー、さらにオイルクーラーを入れても70万円程度で収まる計算です」とのこと。

回転とともにブースト圧が高まっていくGTスーパーチャージャーなら、NAライクなエンジン特性でターボ化した時のような違和感は皆無。なお、フラッシュエディターには専用データがプリインストールされたモデルも用意されているが、HKSテクニカルファクトリーではフラッシュエディターの現車セッティングによって、ロスのないベストマネージメントを図る。

ホイールはアドバンレーシングGTの18インチで、255/35サイズのネオバAD08Rをツライチで収める。スポークの間から覗くのは、D2ジャパンの鍛造キャリパーキット(F6ポット R4ポット)。ローター径も拡大(FR356mm)されており、安心感のある制動力を発揮する。サスペンションはHKSのハイパーマックスMAX-IV GT(F6kg/mm R4kg/mm)で強化する。

エアコンやナビも装備され、街乗りも快適な室内空間。助手席側にはタブレットを設置し、HKSのOBリンクで油温をはじめとする各種車両データを表示させる。ミッションはノーマルのままだ。

高級感のあるシートは、レカロ・スポーツスターリミテッドエディション。ホールド性が高さはもちろん、長距離ドライブでも疲労感は少ないのが魅力だ。レーシングハーネスにはHPI製をチョイスしている。

「デビュー当時は斜に構えて86を見ていたんですよね。パワーはないし、ホントにスポーツカーなの、これ?という感じで…。でも、足回りを入れたりパワーアップをすると、どんどん面白くなっていく。最近はご年配の方がチューニングの相談に来ることも多いですよ」と、HKSテクニカルファクトリーの菊池さん。

ちなみに、このスーパーチャージャー仕様のデモカーは、サーキット等で過酷な全開テストを繰り返していながらも全くのノントラブルだという。この高い信頼性こそが、HKSテクニカルファクトリーが最も大切にしている要素に他ならない。

●取材協力:HKSテクニカルファクトリー 埼玉県戸田市美女木5-2-8 TEL:048-421-0508