地中海をマセラティが走る。伝統的オフショアレース「ロレックス ミドルシー レース」が今年もスタート

シチリア島を反時計に巡る絶景のレース

世界屈指の美しい航路を誇るオフショアレースが「ロレックス ミドルシー レース」だ。マルタからスタートしてマルタへ戻る606海里のコースには、圧巻の絶景が続く。エオリエ諸島、エーガディ諸島、パンテッレリーア島、ランペドゥーザ島を左舷に見ながら、シチリア島を反時計周りに辿っていく。

2020年で第41回を迎えるこの世界的ヨットレースに、イタリア人ヨットレーサー、ジョバンニ・ソルディーニは今年も参戦している。メインスポンサーとして彼のチームをサポートしているのがマセラティだ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により開催が危ぶまれていたが、ソルディーニの率いる「マセラティ マルチ70」は10月17日に無事スタートを切り、10月24日のゴールを目指している。

ロレックス ミドルシー レースに参戦する「マセラティ マルチ70」を率いるジョバンニ・ソルディーニイメージ

レース当日にスタート地点へ集結

いまだパンデミックの危機下にあるため、ソルディーニとクルーらはシチリアのマリーナ ディ ラグーザ(ラグーザ海岸)に係留したのち、レースの数時間前になってようやくマルタの首都ヴァレッタへと駆けつけた。

ソルディーニは説明する。

「まだウイルスの問題は解決していません。だから我々は自分たちだけでなくすべての人たちを含め、可能な限り安全に配慮しなければいけません。レースがスタートする日にマルタへ到着することについては、レースオーガナイザーと事前に合意していました。リスクを避けるため、陸にはあがっていません」

ロレックス ミドルシー レースの公式トラッキングページイメージ

7名のクルーで海上のレースを競う

参加するヨットは全56隻で、ソルディーニのマルチハル(多胴船)は最終グループからのスタートとなった。

「マセラティ マルチ70」はマルチハル部門で5チームと競い合う。最大のライバルはブライアン・トンプソン率いる「MOD 70 Mana」。ソルディーニは次のように語っている。

「トンプソンは優れたスキッパー(ヨット上の最終責任者)です。これまでにも私達は何度となく対戦をしてきました。今回も素晴らしいレースになることでしょう」

ソルディーニの「マセラティ マルチ70」には7名のクルーが乗船する。11の世界タイトルをもつロレンツォ・ブレッザーニや、“空飛ぶヨット”と呼ばれるナクラ17級でのレース経験もある若きセイラー、セドリック・バーダーも仲間に加わった。

ロレックス ミドルシー レースに参戦する「マセラティ マルチ70」のイメージ

2016年にはマルチハル最速記録を樹立

ソルディーニの「マセラティ マルチ70」は2016年の第37回レースにおいて、それまでの記録を10時間以上も上回る2日と1時間25分01秒を達成。マルチハルの最速タイムを樹立している。ちなみに歴代最速は2007年のジョージ・デイヴィッドによる単胴船の記録、1日と23時間55分3秒だ。

第41回ロレックス ミドルシー レースは、公式サイト上で位置情報をリアルタイムで確認することができる。