「角田裕毅を2021年にF1デビューさせる計画」とレッドブル首脳が明言。アルボンに代わりベテラン起用の可能性も示唆

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、2021年のドライバー計画について語り、角田裕毅がF1出場に必要なスーパーライセンスを取得した場合、来年アルファタウリに乗せる予定であることを明らかにした。

 ホンダとレッドブルのジュニアドライバーである角田は、今年FIA-F2選手権に出場している。残り2ラウンドの段階でランキング3位に位置しており、最終的にランキング4位以上に入ればスーパーライセンス取得の条件をクリアできる。

 レッドブルは角田をF1フリープラクティスに出場させることを視野に入れ、必須となる300kmのF1カー走行を経験させるため、11月4日にイモラでアルファタウリでのテストを行うことを決めている。

アルファタウリのファクトリーでシート合わせを行う角田裕毅
アルファタウリのファクトリーでシート合わせを行う角田裕毅

 レッドブル系メディア『Speedweek』によると、『Sky Deutschland』のインタビュー内でマルコは、現在育成ドライバーのなかで来季F1ドライバーの候補となるのは角田のみであると語ったという。

「彼をアルファタウリのために考えている。彼にとって必要なのは、スーパーライセンス取得に必須なポイントを獲得することだ」とマルコは語った。

 一方マルコは、レッドブル・レーシングのアレクサンダー・アルボンについては、さらに向上し続け、一貫性を見せる必要があると述べている。チームメイトのマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス差は大きく、アルボンは2021年に外されるのではないかという推測が持ち上がっている。

「彼はニュルブルクリンクの予選でマックスとの差を縮めた。マシンの挙動がそれ以前よりも予想しやすくなり、リヤの不安定さが解消されたからだ」とマルコは言う。

「彼がさらに成長し、改善し続けるなら、2021年のドライバー候補だ」

「2021年にタイトル争いをするためには、一貫性が必要であり、マシンの限界がどこにあるのかを見極めたい」

「高速コーナーでは、アルボンはマックスと同等の速さがあるが、テレメトリーを見ると、一部のコーナーで不均衡なかたちでタイムを失っている。それがいつどのように起こるのかが分からなければ、世界選手権を戦ううえで許容できない不確実な要素となる」

2020年F1第11戦アイフェルGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第11戦アイフェルGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 マルコは、アルボンが自分たちが期待するパフォーマンスを示せない場合は、レッドブルはこれまでのポリシーを曲げて、外部のドライバーを起用する用意があると語っている。

「アルボンが期待にこたえられなければ、レッドブルグループ以外に目を向けなければならない。候補はふたりいる。セルジオ・ペレスとニコ・ヒュルケンベルグだ」