メルセデスF1、2020年型車の開発はすでに終え2021年に集中「シーズン終盤にはレッドブルに追いつかれると覚悟」

 メルセデスF1チーム代表トト・ウォルフは、同チームは2020年型W11の開発をかなり前に終了し、2021年用の開発作業に焦点を移したと明かした。

 今季17戦中11戦が終了した時点で、メルセデスは9勝を挙げ、タイトル獲得に向けて順調にポイントを加算している。ウォルフによると、メルセデスには今後大きなアップデートを入れる予定はなく、来季型マシンの開発に集中していくという。

「(W11のアップグレードプログラムは)ずっと前に終えている」とウォルフ。

「今までのシーズンでもそういう考え方をしてきた。いかなる場合でも、選手権において早期に開発を終えて全く問題ないということはあり得ない。従って、これは徹底的に考え抜いたうえでの決定だ」

 コロナ禍におけるコスト削減を狙った規則により、2021年に各チームは今季マシンの多くのパーツを使用しなければならない。それでもダウンフォース削減のためのフロアの変更などもあり、開発の余地がないわけではない。

「来年規則は大幅に変わる。それを踏まえて、例年どおり、翌年のマシン開発にシフトすることを決めた。チーム間のパフォーマンス差が変化しているのは、そのためだ」とウォルフは言う。

「我々は強力なシーズンスタートを切り、中盤にも力を発揮してきた。しかしシーズン終盤には、開発を続けていくチームが強さを見せるだろう」

2020年F1第11戦アイフェルGP 予選トップ3のバルテリ・ボッタス(メルセデス)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第11戦アイフェルGP 予選トップ3のバルテリ・ボッタス(メルセデス)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 第11戦アイフェルGP予選ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、2番手ルイス・ハミルトンと0.037秒差のタイムを出して3番手を獲得した。レッドブル代表クリスチャン・ホーナーは、メルセデスとのギャップを縮めつつあることを確認したと述べている。

 メルセデスのトラックエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンによると、それはある程度予想していた展開であるという。

「彼らは、シーズン序盤は我々ほど強くない傾向にある。だが、シーズン終盤に我々に追いつかなかった年は最近では一度もない」とショブリンはF1 Nationのポッドキャストにおいて語った。

「その傾向が今年も続くなら、残りのレースはかなり厳しいものになるだろう。土曜にポールを獲り、日曜に優勝し続けることが、今までよりも難しくなっていくと思う」

 メルセデスは現在391ポイントを獲得、コンストラクターズ選手権2位のレッドブルは211点で、残り6戦の時点でその差は180点となっている。