IGTC:バサースト12時間、2021年は中止に。新型コロナによる渡航制限が影響

 IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジのオープニングイベントとして例年2月に、オーストラリアのマウントパノラマ・サーキットで開催されているリキモリ・バサースト12時間レースが、2021年は新型コロナウイルスに係る渡航規制の影響を受けて、開催がキャンセルされることとなった。

 当初2021年2月5~7日に予定されていたこのレースは、SROモータースポーツ・グループによってIGTCが旗揚げされた2016年以来、毎年シーズン開幕戦として行われてきた。

 2020年に実施されたバサースト12時間では、GT3レギュレーションが採用された10年前からの最多記録となる35台のGT3エントリーと、11の異なる自動車メーカーを含む計40台のレーシングカーが参加している。

 そんなバサースト12時間の主催者であるスーパーカーのショーン・シーマーCEOは、新型コロナウイルスのパンデミックのなかで厳しい国境管理を実施しているオーストラリア国内をはじめ、多くの国を取り巻く渡航制限が続いていることから、2021年の開催はキャンセルされたと述べた。

「これは厳しい判断だが、最終的にはこの決断をせざるを得なかった」とシーマー氏。

「スーパーカーがイベントの運営を開始して以来、バサースト12時間は世界最大級の耐久イベントのひとつに成長し、世界中のファンに向けて私たちの精神的な故郷であるオーストラリアを紹介するイベントになった」

「そのオーストラリアが(2021年にかけて)国境を閉ざしたままになることが予想されるなか、来年の開催について今の段階で決定を下すことが競技者やファン、スポンサー、放送局にとって最大の利益につながると考えているんだ」

「我々は2022年に、オーストラリアのモータースポーツカレンダーに同イベントを戻すことに全力で取り組んでいる」

 IGTCを運営するSROモータースポーツ・グループの創設者兼CEOであるステファン・ラテルは次のように付け加えた。

「リキモリ・バサースト12時間は、世界でもっとも優れた耐久レースのひとつであり、SROモータースポーツにおけるグローバルカレンダーのハイライトであることは間違いない」

「しかし、オーストラリアの国際的な渡航規制も理解し、我々はこれを尊重している。そのため来年2月に予定されていたインターコンチネンタルGTチャレンジの開幕戦を開催することは不可能になった」

「その代わりに、2021年のチャンピオンシップはトタル・スパ24時間レースからスタートすることになる」

「マウントパノラマはIGTCのスピリチュアルな開幕戦であり続ける。『2022年の復帰が待ち遠しい』と言っているのは、私がSROと我々のメーカーの皆の代弁者であることを知っているからだ」

 ラテルは今月初めSportscar365に対し、2月のイベントを取り巻く「多くの不確定要素」があり、2021年のシーズンをマウントパノラマで締めくくる可能性もあると述べていた。

2020バサースト12時間レースで優勝したベントレー・チームMスポーツの7号車ベントレー・コンチネンタルGT3
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