ル・マン24時間主催者のACO、経済危機下での予算削減を含む持続可能性対策を計画

 二輪カテゴリーなどを含むル・マン24時間レースの主催団体であるACOフランス西部自動車クラブは、新型コロナウイルスのパンデミックから生じる経済的困難の管理の一環として、予算削減を含む一連の“持続可能性対策”の概要を発表した。

 ACOのピエール・フィヨン会長は、組織はこれまでのところ「経済的成果の低下を記録」しており、将来に向けた貯蓄戦略を実施するために取り組んでいると述べた。

 同クラブの声明によると、今後数年間の活動の“存続を保証”するために、予算削減、プロジェクトの延期、賃金請求の削減などがカードになるという。

 ACOはまた、パンデミックとその経済的打撃の影響を受けた企業を支援してきたフランス政府の“一時的な失業”計画への参加を検討している。

 声明によると、これらの措置は「選出された役人や、組合との話し合い」で検討されているという。

 ACOが2020年に直面したもっとも重要な課題のひとつは、新型感染症の拡大防止策による、ル・マンでのスポーツイベントのキャンセルやスケジュール変更だった。

 そのなかでの最大の耐久レースイベントであるWEC世界耐久選手権ル・マン24時間レースと、FIM世界耐久選手権(EWC)ル・マン24時間耐久ロードレースは、どちらも直近2カ月の間に無観客で行われた。

 その一方で8月のカート24時間レースと、トラックレースのカミオン24時間レースはそれぞれ開催がキャンセルされている。

 その後、ル・マンのブガッティ・サーキットでは先週末、フランス・モーターサイクル・グランプリが開催され、このMotoGPラウンドには5000人の上限付きで観客の入場が許可された。

 ル・マンでは今後数週間のうちに3つのクラブミーティングが開催される予定だ。

「今年はスポーツやイベントの世界で多くの人々が直面しているように、COVID-19のパンデミックに起因する健康と経済の危機に直面しているACOにとって、とくにデリケートな年になっている」と語ったフィヨン会長

「すべてのチームの並外れた動員力のおかげで、モト24時間、ル・マン24時間、そして最近ではMotoGPフランスGPまで開催できたことを非常に誇りに思っている。しかし、現実的にならざるを得ない。我々の組織は業績の低下を記録している」

「2021年に向けて準備するためには、現地でのイベント数も観客を迎えるという点でも、通常の基準では開催されないが、我々の活動を守るためにはある種の本質的な決断を下さなければならない」

「そのなかで予算の削減案が提示されている。これらの具体的な要素はACOの価値観に沿って、前例のない課題に取り組む準備ができているチーム内で一丸となって実行されいく」

 ACOの声明ではさらに、2021年も今年と同様に、資金調達や一般客への受け入れという点で困難が予想されると述べている。

 ACOはさまざまな分野の耐久イベントを開催するだけでなく、ル・マン・サーキットの開発にも携わっており、24時間レースの第1回大会から100周年を迎える2023年までに、これを記念した新しいピットビルの建設を監督している。