SCB第5戦:シボレー勢に復調の兆し? 3連覇中の王者ダニエル・セラがシーズン初勝利

 10月3~4日の週末に開催された第5戦以降の開催地がほぼ確定した、南米大陸最高峰のツーリングカー選手権、SCBストックカー・ブラジルは同週末にカスカバルでのダブルヘッダー戦が行われ、土曜はチアゴ・カミーロ(イピランガ・レーシング)がポールポジションから勝利。2ヒート実施の日曜はブルーノ・バプティスタ(RCMモータースポーツ)が初戦でポール・トゥ・ウインを挙げ、最終レースではシリーズ3連覇中の王者ダニエル・セラ(ユーロファーマRC)が今季初勝利を飾るなど、タイトル4連覇に向け復活の狼煙を上げた。

 第4戦の舞台となったパラナ州北部ロンドリーナに続き、同じくパラナ州カスカバルに位置するアウトドローモ・ジルマール・ビューで争われた第5戦。土曜最初の予選では、2019年最多ポールポジション獲得のカミーロが、TOYOTA GAZOO Racing Brasilの新型『トヨタ・カローラ』の速さを武器に幸先よくポールを確保した。

 しかしここまでの4戦とは明らかに様子が異なり、今季開幕から6戦5勝を飾っているカローラの背後には、なんと8番手までシボレー・クルーズが並ぶ予選結果となり、2台目のカローラはネルソン・ピケJr.(フルタイム・バッサーニ)の9番手が最上位と、前戦レース2で今季初勝利を挙げた2020年型シボレーが勢いをみせる。

 34周で行われた土曜の決勝は中盤の義務ピットまでポールシッターのカミーロがレースを支配するも、全体のルーティンが終わったところで2番手に後退。代わって4番グリッド発進だったシボレーのデニス・ナバーロ(カヴァレイロ・スポーツ)が首位に浮上する。

 しかしレース終盤にセーフティカーが出動した際、そのリスタートで“FAN PUSH(SNSファン投票で使用上限回数の決まるオーバーテイクボタン)”を使用したとして首位ナバーロにスポーティングレギュレーション違反の裁定が下り、レース後タイム加算で13位にまで降格することに。

 これでカミーロがトヨタ・カローラでの初勝利をマークし、2位にはアラム・コデア(ブラウ・モータースポーツ)とのシボレー同門対決を制し、ここまで不振が続いていたセラが入っている。

土曜最初の予選では、2019年最多ポール獲得のカミーロがTOYOTA GAZOO Racing Brasilの新型『トヨタ・カローラ』の速さを武器に幸先よくポールポジションを獲得
この週末にSCB参戦150レースを迎えたルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports)だが、土曜の7位が最高位に
日曜はブルーノ・バプティスタ(RCM Motorsport)が初戦でポールポジションからスタート

■日曜レース2は横並び0.400秒差でのフィニッシュに

 明けた日曜もレース1に向けた計時予選が行われ、シボレーのフリオ・カンポス(クラウン・レーシング)を降したトヨタのバプティスタがポールを獲得。そのままレースでも主導権を握り、ピット作業も順調にこなして28周を走破してポール・トゥ・ウインを飾り、義務ピットでカンポスを出し抜いたディエゴ・ヌネス(Blau Motorsport)が2位に入った。

 このオープニングレースで10位に入ったセラは、続く最終ヒートでリバースポールを得ると、30分のレース全域にわたって首位をキープする。しかしファイナルラップとなった26周目には、背後から怒涛の勢いで開幕勝者リカルド・ゾンタ(RCMモータースポーツ)が迫ってくる。

 そのままゾンタのトヨタ・カローラがシボレー・クルーズに並び掛け、両車はサイド・バイ・サイドのままフィニッシュラインへ。結果、薄氷の0.400秒の鼻差で首位を守ったセラが今季初勝利を獲得。2位ゾンタに続き、シボレーのガブリエル・カサグランデ(R.マティス・モータースポーツ)が最後のポディウムを得ている。

 このリザルトにより、選手権は9戦を終えた段階で元イタリアF3王者のラモスが選手権首位に浮上し、14点差でゾンタが追走。その背後に2点差でカミーロとマウリシオが並び、マウリシオ、バリチェロのトップ5に。スタンディング急浮上のセラが6番手に続くランキングとなっている。

 2020年のSCBストックカー・ブラジルは、続く10月17~18日にヴェロチッタでの通常フォーマット戦を開催。土日1ヒートずつの決勝を実施し、以降はクリティバ、ゴイアニアでのダブルヘッダー戦を経て、12月にインテルラゴスでのグランドフィナーレが予定されている。

ピット作業も順調にこなして28周を走破したバプティスタが日曜R1でポール・トゥ・ウインを飾る
日曜R2のリバースポールを活かしたシリーズ3連覇中の王者ダニエル・セラ(Eurofarma RC)が今季初勝利
AF CorseとともにWEC世界耐久選手権も戦うダニエル・セラ。これでSCBでは選手権6位に浮上した