タチアナ・カルデロン、ELMSで3戦連続入賞「FCYの不運もあったけど耐久レースではよくあること」

 エントリーの3名全員が女性ドライバーのレーシングチーム、リシャール・ミル・レーシングとともに、2020年シーズンのELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦しているタチアナ・カルデロンは10月11日、イタリアで行われた第4戦モンツァで総合10位入賞を果たし、LMP2カテゴリーでの連続入賞回数を更新した。

 今シーズンから全日本スーパーフォーミュラ選手権と、欧州を転戦するELMSに掛け持ちで参戦しているカルデロン。

 ThreeBond Drago CORSEの下で挑むスーパーフォーミュラには、新型コロナウイルスの影響で来日が危ぶまれるなか開幕戦もてぎこそ出場できたものの、第2戦岡山はレースが彼女も参戦したル・マン24時間の直後という日程だったため再来日が叶わず欠場することに。また既報のとおり、10月17~18日開催の第3戦SUGOも欠場することが決まっている。
 
 そんなカルデロンは11日、モンツァで行われたELMS第4戦の決勝レースにチームメイトのソフィア・フローシュ、ベイスク・フィッセールとともに臨んだ。予選11番手からフローシュのドライブでスタートを切った彼女たちの50号車オレカ07・ギブソンは、ウエットコンディションで始まったレースで徐々に順位を上げ、総合5番手に浮上する。

 しかしフローシュが2度目のルーティンピットに入った直後にフルコースイエロー(FCY)が出る不運があり、この間にピットに戻ったライバルたちにポジションを奪われてしまう。

リシャール・ミル・レーシングチームの50号車オレカ07・ギブソン 2020年ELMS第4戦モンツァ
リシャール・ミル・レーシングチームの50号車オレカ07・ギブソン 2020年ELMS第4戦モンツァ

 レースの折返しを過ぎた頃、チームは2度目のFCYのタイミングでフローシュをピットに呼び戻し、フィッセールにマシンを託す。

 アンカーを任されたカルデロンはレース残り1時間35分から50号車オレカに搭乗。彼女のスティントは新品タイヤが残っていないなかでのトリプルスティントとなったが、必死のタイヤマネジメントでマシンをチェッカーまで運び、最後は11位でフィニッシュを果たした。

 しかし、3位でフィニッシュしたドラゴンスピードのマシンが車検で失格となったため、50号車オレカは繰り上がりで10位に。結果、カルデロンはLMP2カテゴリーでの連続トップ10フィニッシュ回数を更新することとなっている(11位となった第3戦ル・キャステレは欠場)。

 レース後、カルデロンは「10位よりも良い結果になったのは間違いないと思うわ。リズムがとても良かったのに、(2度目の)ピットストップからわずか2周後のFCYが出たのは残念だった」と語った。

「インターミディエイトタイヤでスタートして、8周後にはスリックタイヤを履かなければならなくなったため、予定していた戦略と結果が損なわれてしまった」

「それでも、チームとのコミュニケーションを通じて互いを知ることができ、レースを重ねるごとに向上していると思うの」

「今回は少し運が悪かったけど、これはレース。とくに耐久レースで起こりえることよ。3週間後のポルティマオでシーズンを最高のかたちで終えられるように願っているわ」

タチアナ・カルデロンとベイスク・フィッセール(リシャール・ミル・レーシングチーム)
タチアナ・カルデロンとベイスク・フィッセール(リシャール・ミル・レーシングチーム)
リシャール・ミル・レーシングチームの50号車オレカ07・ギブソン 2020年ELMS第4戦モンツァ
リシャール・ミル・レーシングチームの50号車オレカ07・ギブソン 2020年ELMS第4戦モンツァ