野左根航汰、2021年はGRTヤマハからSBKに参戦「全日本ロードJSB1000チャンピオンとして挑戦することが目標」

 10月12日、ヤマハ・モーター・ヨーロッパは2021年のスーパーバイク世界選手権(SBK)のライダーラインアップを発表。GRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチームはギャレット・ガーロフと野左根航汰を起用する。

 全日本ロードレース選手権に参戦している野左根は、2013年にJ-GP2クラスでチャンピオンを獲得すると翌年からJSB1000クラスに昇格した。JSB1000クラスではYAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦しており、ランキング最高位は2019年の3位だ。今季は第1戦SUGOの2レースと第3戦オートポリスの2レースの4レースすべて勝利を挙げており、チャンピオン候補となっている。

野左根航汰/モンスター・ヤマハ・テック3
野左根航汰/モンスター・ヤマハ・テック3

 野左根はほかにMotoGPマシンYZR-M1の開発をしており、ロードレース世界選手権のMoto2クラスで4度、MotoGPクラスで1度のスポット参戦や、2016-2017シーズンのFIM世界耐久選手権(EWC)に参戦経験を持っている。

 そんな野左根が2021年にGRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチームからSBKに参戦することが明らかになった。同チームは、2018年までスーパースポーツ世界選手権(WSS)にGRTヤマハ・オフィシャル・ワールドSSPチームとして参戦しており、2019年シーズンからはSBKにステップアップした。

 今季はフェデリコ・カリカスロとMotoAmericaAMA/FIM北米ロードレース選手権出身のギャレット・ガーロフが起用されているが、2021年は野左根とガーロフのふたりが起用される。

全日本ロードJSB1000クラスに参戦している野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
全日本ロードJSB1000クラスに参戦している野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

 来季はSBK仕様のヤマハYZF-R1を駆る野左根は「SBKはライダーとして成長し続けるのに最適な場所だと思っていたので、再び世界の舞台でレースをする機会を得られて本当に嬉しいです。ヤマハには感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントした。

「今使っているタイヤとは違うタイヤで世界のトップライダーたちと戦うことになるし、ほとんどのサーキットが自分にとって初めてなので大きな挑戦になると思います。しかし、日本のトップライダーであることに誇りをもっているし、日本のファンの期待に応え、世界中のレースファンから尊敬されるために、最初から成績を残したいので、できる限りレースの準備をします」

SBK第6戦カタルーニャで3位表彰台を獲得したギャレット・ガーロフ(GRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチーム)
SBK第6戦カタルーニャで3位表彰台を獲得したギャレット・ガーロフ(GRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチーム)

「GRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチームに加わることになり、(チームメイトの)ギャレット・ガーロフはルーキーシーズンに表彰台を獲得しており、彼らの強さは知っているし、一緒に仕事をして成長するのが待ちきれません」

「今は全日本ロードレース選手権の真っ最中ですが、ポイントをリードしているので、全日本ロードJSB1000チャンピオンとしてSBKに挑戦することを目標としています。ここからは、タイトルを獲得するためにシーズンの最後の2ラウンドで最善を尽くします」

 全日本ロードに参戦しているYAMAHA FACTORY RACING TEAMの吉川和多留監督は「野左根選手はJSB1000での戦績が示す通り、今シーズンはますます力をつけ速く、強くなっています。新型コロナウイルス感染症の影響により、欧州もまだ大変な状況ですが、今は伸び盛りの時でSBKへの参戦するには非常にいいタイミングであり、素晴らしいチャンスです」と語った。

「加入するチームも、ジュニアチームということですが、すぐに結果を求められるトップチームとは違い、失敗を恐れずにチャレンジができて、ステップアップしていくためには最高の環境です。世界のレースはさらに厳しいですが、より一層努力を重ね、さらに飛躍してくれることを期待します」

 チームメイトのガーロフは「2021年もGRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチームから参戦できることを嬉しく思う。今シーズンはただ驚きの連続で、チームは素晴らしく、常にポジティブであり最高だ。だからこのチームと来年も一緒に戦えることが決まり、とてもワクワクしている」と喜びを表した。

「今年は難しい出来事に見舞われたが、来年は通常の安定した状況で迎えられることを期待する。今シーズン以上にパフォーマンスを発揮し、トップライダーたちとバトルできるようになることが目標だ。契約を継続し、もう一度、チャンスを与えてくれたヤマハに感謝し、より一層、力をつけて活躍したい。すべてはチームとチーム・マネジャーのフィリッポ・コンティのおかげだ。しっかりと集中し決意を持って、皆で力を合わせて良い仕事をしたいと思うよ」