IMSAシャーロット:雨のナイトレースでコルベット3号車が5勝目。ポルシェは開始20分で全滅

 10月10日、GTLMおよびGTDクラスのみで争うIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第8戦がノースカロライナ州のシャーロット・モーター・スピードウェイで開催され、GTLMクラスではコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC8.R(アントニオ・ガルシア/ジョーダン・テイラー)が今季5勝目を飾った。

 GTの2クラスのみのイベントとなった今回のレースは「ローバル(ROVAL)」と呼ばれる、シャーロットのオーバルとインフィールドを組み合わせたコースで争われた。もともとは9月にコネチカット州のライムロック・パークで行なわれる予定だったレースの代替となった今戦はNASCARとの併催イベントとして開催され、IMSAウェザーテック選手権はナイトレースとして、土曜に100分の決勝が行なわれた。

 シボレー2台、BMW2台、そして前戦ミド・オハイオの欠場から復帰したポルシェ2台によって争われたGTLMクラスでは、3号車コルベットがポールポジションを獲得。以下グリッドは、ポルシェGTチームの911号車ポルシェ911 RSR(ニック・タンディ/フレデリック・マコヴィッキ)、BMWチームRLLの25号車BMW M8 GTE(ブルーノ・シュペンングラー/コナー・デ・フィリピ)、24号車BMW(イェッセ・クローン/ジョン・エドワーズ)と続いた。

 NASCAR Xfinityシリーズのレースが遅れたため、決勝レースのスタートは1時間ディレイ。雨のなかレースが始まると、24号車のクローンが好ダッシュを見せ、わずか4周のうちにトップへと浮上する。一方、テイラーがスタートドライバーを務めた3号車コルベットはFCYの間に早めのピットインを行なってガルシアへと交代した。

 同じくエドワーズへと交代した24号車BMWと3号車コルベットはこのあと、ほぼテール・トゥ・ノーズの状態で戦ったが、コースがわずかに乾いてきたラスト30分で、ガルシアが決定的な動きを見せた。

雨のなかでスタートダッシュを決め、終盤まで首位に立っていた24号車BMW M8 GTE
雨のなかでスタートダッシュを決め、終盤まで首位に立っていた24号車BMW M8 GTE

「彼らがタイヤについて少し苦労しているのが分かったので、すぐに仕掛けた」というガルシアは、インフィールドセクションからハイバンク・オーバルへと出る左コーナーで、エドワーズをパスした。

「リスキーな動きだったかどうかは分からない。けど、レースに勝ちたかったから、チャンスを見つけてすぐに実行したんだ」

 レースは右リヤサスペンションの不具合によるものと思われるコルベット4号車のクラッシュの影響により、残り6分でのリスタートからのスプリント勝負となったが、ガルシアはエドワーズに1.4秒差をつけてフィニッシュラインを駆け抜けた。

 これによりランキング2位の4号車に24ポイントの差をつけた3号車のテイラーとガルシアは、GTLMクラスのタイトルに近づくこととなった。

 3位には25号車BMWが入った一方、2台のポルシェにとっては散々なレースとなってしまった。序盤、912号車のローレンス・ファントールは、インフィールド区間でコントロールを失いバリアにクラッシュ。数分後には、911号車のマコヴィッキも同様の運命をたどり、開始20分ほどでポルシェ勢は全滅を喫した。

決勝では2台とも早々に姿を消したワークスポルシェの2台
決勝では2台とも早々に姿を消したワークスポルシェの2台

 総勢12台で争われたGTDクラスでは、ターナー・モータースポーツの96号車BMW M6 GT3(ビル・オーバーレン/ロビー・フォレイ)がクラス優勝に輝いた。2位にはライト・モータースポーツの16号車ポルシェ911 GT3 R、3位にはハーツ・オブ・レーシングチームの23号車アストンマーティン・バンテージGT3が続いている。

 GTDクラスの選手権リーダー、マイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3(マリオ・ファーンバッハー/マット・マクマレー)は終盤3番手につけていたが、最後のリスタートでエイム・バッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3ジャック・ホークスワースにヒットされ、7位へと後退しチェッカー。14号車にはドライブスルー・ペナルティが課せられている。

 2020年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、残り3イベント。いずれもDPi、LMP2、GTLM、GTDの4クラスすべてが参加するレースとなる。GTLMとGTDにとっては連戦となる次戦は10月17日、今季2度目となるジョージア州ロード・アトランタで、『プチ・ル・マン』10時間レースが開催される。

GTDクラスで優勝を遂げた96号車BMW M6 GT3
GTDクラスで優勝を遂げた96号車BMW M6 GT3

リスタートでの接触によりポジションを下げたポイントリーダーの86号車アキュラNSX GT3
リスタートでの接触によりポジションを下げたポイントリーダーの86号車アキュラNSX GT3