“スーパー・サブ”ヒュルケンベルグ「午前11時に電話で『すぐ乗ってほしい』と言われた。心臓が止まるかと思ったよ」

 2020年F1第11戦アイフェルGPの予選から急遽出場することになったニコ・ヒュルケンベルグが、レーシングポイントのチーム代表から要請を受けた経緯を明かした。

 ランス・ストロールが体調不良のため土曜午前のFP3を欠場、その間にチームはドイツに住むヒュルケンベルグに連絡を取り、代役を依頼した。ヒュルケンベルグは7月のシルバーストンでの2連戦で、レーシングポイントのセルジオ・ペレスが新型コロナウイルス感染症のために欠席した際に代役を務めた。

 イギリスGPでは木曜夜にサーキットに到着して準備に取り掛かったというが、今回は土曜の午前中に連絡を受け、いきなり午後の予選に出場。ヒュルケンベルグは1分28秒021の自己ベストタイムで20人中最下位となったが、状況を考えれば、自分の仕事には満足しているという。

2020年F1第11戦アイフェルGP ニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)
2020年F1第11戦アイフェルGP ニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)

 予選後、今の気分はと聞かれたヒュルケンベルグは「午前11時に心臓発作を起こしたことを考えれば、ずいぶんと気分がいいよ」とジョークを言った。

「前回呼ばれた時よりもさらにとっぴでクレイジーな状況だった。今朝は、ここから1時間のケルンにいた。明日、(ドイツのテレビ局)RTLのテレビの仕事があったから、今日の午後にはここに来る予定だった」

「11時に友人とコーヒーを飲んでいたら、(チーム代表)オットマー(・サフナウアー)から電話がかかってきて、『ヒュルケンベルグ、急いでここに来てほしい』と言われた」

「それですぐに車に乗ってここに来た。その後のことは皆さんもご存じのとおりだ」

「シルバーストンの時とは全く違っていた。もちろん全然違うタイプのサーキットだし、マシンも進化している。技術面でいくつか違うものが取り入れられていて、それがドライバーに全く異なる感覚を与えるので、調整する必要があった」

「いろいろ考えあわせると、最下位とはいえ、自分たちの今日のラップにはすごく満足している」

 日曜に関しては「難しいレースになるだろう。でもやれることをやるだけだ」とヒュルケンベルグは語った。
「明日は、初めて走るわけじゃなくて、すでに4周の経験を積んでいる。それを活用できるだろう。実際にレースに出てみて、何ができるのかを見てみるよ」