メルセデス・ベンツ Gクラスのアートワークが邦貨約1700万円で落札。利益は次世代クリエイターの育成に

ルイ・ヴィトンのデザイナーと組んだチャリティオークション

メルセデス・ベンツは、デザイナーのヴァージル・アブローと組み「プロジェクト ゲレンデヴァーゲン」と銘打つチャリティ施策を実施した。

同プロジェクトは、ルイ・ヴィトン初のアフリカ系アメリカ人デザイナーであるヴァージルと、メルセデスのデザイン責任者を務めるゴードン・ワグナーがデザインした1/3スケールのGクラスを、サザビーズのオークションにかけるというもの。

「プロジェクト ゲレンデヴァーゲン」のフロントイメージ

全利益を次世代クリエイター基金に寄付

世界にひとつしかない芸術作品といえるGクラスのスケールモデルは、2020年10月2日に実施されたサザビーズのオークションで16万ドル(約1700万円)の収益を獲得。売上はヴァージル・アブローの立ち上げた“ポスト・モダン”基金を通じて、次世代のファッションクリエーター育成のために寄付される。

今回製作したGクラスのスケールモデルのテーマは「レーシングカーとGクラスの融合」。ミラーやインジケーターなどを一切排除したミニマルな外観に、F1風のステアリングやシートを組み合わせた。オフロードの王者たるGクラスとレースを組み合わせるという不思議な世界観は、“現状を疑え”というメッセージを見るものに突きつける。

「プロジェクト ゲレンデヴァーゲン」の展示風景イメージ

2020年のいまこそ若者への支援を

メルセデス・ベンツ社のマーケティング担当バイスプレジデントのベティーナ・フェッツァーは次のように語っている。

「我々は全員、この大変な時期にあって、クリエイティブなコミュニティを支援することは非常に重要なことであると感じていました。ですから、こうして次世代の育成に寄与するヴァージルの“ポスト・モダン”基金へ協力できることを大変喜ばしく思っています」

「プロジェクト ゲレンデヴァーゲン」のインテリアイメージ

両デザイナーを魅了した芸術作品も展示

競売の前日までの2020年9月〜10月1日には、サザビーズのNY本社で内覧会が行われたのだが、そこではGクラスのスケールモデル以外に、ヴァージル・アブローとゴードン・ワグナーそれぞれが厳選した芸術作品が3つずつ紹介された。

ゴードン・ワグナーが選んだのはケネス・ノーランドの『Ember』(1960年)、ヘレン・フランケンサーラーの『Pass』(1969年)、ゲルハルト・リヒターの『14.2.88』(1988年)。

ヴァージル・アブローはバークレー L. ヘンドリックスのポートレート『Latin From Manhattan…The Bronx Actually』(1980年)、ケリー・ジェームズ・マーシャルの『The Wonderful One』(1986年)、そしてラシッド・ジョンソンによるシリーズ作『Untitled Anxious Red Drawing』を選んだ。