MotoGP第10戦:クアルタラロが2020年3度目のポールポジションを獲得。中上はQ2進出を逃す

 MotoGP第10戦フランスGPの予選がフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、MotoGPクラスはファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)がポールポジションを獲得した。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は13番手だった。

 予選日は天候に恵まれ、晴れた空の下でのセッションとなった。ただ、フリー走行3回目の気温は前日よりも低くなり、気温10度、路面温度10度というコンディションのなかでのセッションとなった。

 序盤はすべてのライダーが前後ともにソフトタイヤを履いて走行。セッション開始5分には、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が3コーナーでクラッシュを喫した。リンスはすぐにピットに戻り、その後、走行を再開している。

 路面温度は低いもののドライコンディションとなったことで、ラップタイムは、ウエット、ミックスコンディションで行われた前日よりも向上。このフリー走行3回目のタイムが予選Q2進出を決める重要なセッションとなった。

 序盤からタイミングモニターの上位を占めたのは、ヤマハ勢だった。セッション開始15分、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)がトップタイムをマークし、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が2番手、マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が3番手につける。

 このヤマハ勢に割って入ったのが、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)で、開始20分過ぎに2番手に浮上。さらにダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)が4番手タイムを記録する。

 残り時間5分を切るころになると、予選Q2へのダイレクト進出に向けたアタックが始まった。このときトップにつけていたのはクアルタラロ。2番手にはジャック・ミラー(プラマック・レーシング)。しかしミラーは8コーナーでハイサイドを起こし、転倒を喫してしまう。さらに続いて、3番手タイムをマークしていたバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が4コーナーでスリップダウン。このふたりがここでセッションを終えた。

 転倒はさらに続き、残り時間2分、3コーナーでジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)がスリップダウン。イエローフラッグ区間が連発することになった。

 こうした状況のなか、クアルタラロは終盤のアタックに入る前に記録したタイムでトップをキープ。クアルタラロがそのままフリー走行3回目をトップで終えた。2番手には終盤にタイムを更新したミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が入り、3番手はモルビデリ。

 終盤に転倒を喫した、チャンピオンシップのランキング2番手のミルは12番手となり、Q1から予選に臨む厳しい展開。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は最後にタイムを詰めたがトップ10圏内には食い込めず、19番手となった。

 フリー走行4回目では、残り時間17分となったところでオリベイラのマシンから白煙が上がり、赤旗が提示。オリベイラのマシンが白煙を上げた7コーナー付近でオイルが撒かれ、この処理のためにセッションは約20分間にわたって中断された。

 セッションが再会されると、早々にオリベイラが転倒。続いてアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が転倒を喫した。

 最終的にトップでフリー走行4回目を終えたのは、クアルタラロ。2番手がモルビデリ、3番手がビニャーレスで、4番手にロッシがつけ、ヤマハ勢4人のライダーがトップ4までを占めた。5番手はポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)、中上は7番手、ミルは14番手だった。

■予選:クアルタラロが最後のアタックでポール獲得


 予選Q1はフリー走行4回目の赤旗中断により、予定よりも22分遅れてスタート。気温は16度ながら、陽光により路面温度は23度にまで上昇した。中上、ミル、ペトルッチなどがこのQ1から予選に臨む。

 前半のアタックではフランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)、ペトルッチがQ2進出圏内の1番手、2番手タイムをマークする。中上は3番手、ミルは5番手につける状況だ。

 セッション残り時間5分になるころ、ピットインしてタイヤ交換を終えたライダーたちが後半のアタックに入る。ここでペトルッチが1分31秒952を叩き出してトップに浮上。さらにミルが2番手タイムをマークする。

 しかし残り時間1分を切って、バニャイアが2番手に浮上。ここでブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が、7コーナーで転倒を喫する。

 トップはペトルッチ、2番手バニャイアのままセッションは終了。中上は最後のアタックでタイムを更新したが0.125秒届かず、3番手。ミルは4番手で予選を終え、明日の決勝レースを5列目から迎えることになった。

 続いて始まった予選Q2。序盤のアタックではクアルタラロがトップ、Q1からQ2に進出したバニャイアが2番手、モルビデリが3番手につける。

 セッション残り時間3分を切って、セカンドアタックに入るとドヴィツィオーゾ2番手に浮上。モルビデリも自己ベストを更新するが、ポジションは変わらず4番手。さらにロッシ、そしてカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)がタイムを更新し、2番手に浮上したかと思えば、ミラーが1分31秒537のトップタイムを叩き出す。

 残り時間はすでに1分を切っている。そのなかで、クアルタラロがセクタータイムを最速で刻んでいた。クアルタラロはそのままコントロールラインを駆け抜け、1分31秒315を叩き出してポールポジションを獲得した。

 激しいタイムの更新となったQ2を制したのはクアルタラロで、母国グランプリで2020年シーズン3度目のポールシッターとなった。ミラーは惜しくも2番手となり、3番手は最後のアタックでタイムを詰めたペトルッチで、2020年シーズンでは初めてフロントロウに並んだ。4番手はクラッチローで、今季自己ベストリザルトを獲得している。5番手にはビニャーレス、6番手にはドヴィツィオーゾで、チャンピオンシップのランキング3番手、4番手のライダーが2列目にが並んだ。