ホンダF1田辺TD初日会見:土曜日はPU同一モードの最適化が最優先に「両方しっかり走れる設定を見つける」

 2020年F1第11戦アイフェルGP初日、金曜日のニュルブルグリンクは深い霧が晴れず、メディカルヘリが飛べる視界を確保できず。1台も出走しないまま、フリー走行の2セッションはいずれもキャンセルとなった。予選、レースを見据えて確認すべきことは、車体、パワーユニット(PU)ともに山ほどある。土曜日のわずか1時間のフリー走行で、それをすべてこなさなければならない。

 しかもアイフェル山中の変わりやすい天候は、読み切るのが難しい。そんな状況でもホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは、「雨でも晴れでも、両方しっかり走れる最適な設定を見つけていく」と、言明していた。

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──初日は全く走れずという、異常事態になりました。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):ただの雨ならよかったのですが、霧が出て視界が確保できず、メディカルヘリが飛べなかった。そのため残念ながら、2セッションともキャンセルされました。

 ところが今は(現地時間午後6時)青空が広がって、非常にいい天気です。明日は雨は降らないのではと言われていますが、路面は完全に乾きそうにない。現行パワーユニットで初めて走るサーキットということで、いろいろ走行データを採りたかったのですが、初日はまったくできなかった。2日目の1時間のフリー走行で、それをやるしかないですね。

2020年F1第11戦アイフェルGP ニュルブルクリンク
2020年F1第11戦アイフェルGP ニュルブルクリンク

──わずか1時間のセッションでパワーユニット(PU)側がやるべき、最優先課題はなんでしょう。予選、レースともに同一モードなので、その最適化ということでしょうか。なかでもレースでの最適化に、重点を置くのでしょうか?

田辺TD:同一モードの最適化を優先するというのは、まさにその通りです。ただ予選かレースかではなく、あくまで両方に最適なモードを追求します。非常に限られた時間ではありますが。

──日曜日も雨なのでしょうか。それが事前にわかっていた場合、エンジンとしてはセーブする方向でセッティングするのですか?

田辺TD:とにかく山の中なので、非常に変わりやすい天気ですね。いずれにしても雨だから、晴れだから、というのでなく、両方しっかり走れるような設定を見つけていくつもりです。ピンポイントに設定して、予想がの事態になって、「あれ?」と思わないよう、最適化を図ります。

■来年は“新骨格PU”を前倒しで投入へ「最後まで一緒にやっていこう」と話した

──来季のパワーユニットは2022年以降のものを前倒しするとのことですが、金曜会見で山本雅史マネージングディレクターが「新骨格のPUを投入する」とコメントしていました。新骨格というのは、レイアウトとかサイズ変更を見据えた大きな改良なんでしょうか。

田辺TD:みなさんご存知のように来季の車体は、大きな変更が許されていません。なのでPU側も外観が大きく変わるような変更はできない。ギヤボックスも基本的に大変更できないですし。その意味では、見た目の変化はないです。

──2017年から始まったコンセプトも、継続されると。

田辺TD:そう思っていただいていいです。

──今回の撤退発表を受けて、ミルトンキーンズやレース現場で、スタッフを集めて田辺さんから改めて伝えたことはありましたか。

田辺TD:はい。ともに伝えたことは同じで、内容としては、本社の決定で活動を終了することになった。とはいえ今年あと7戦、そして来季1年残っており、今まで通りチームと力を合わせて戦っていく。そんな内容でした。さらに両チームのスタッフ、ドライバーに対しては、これからもプッシュし続ける、現場は何も変わらないので、最後まで一緒にやっていこうと話しました。

──それに対するチームやドライバーからの反応は?

田辺TD:「そうだね、(現場は)何も変わらないね。一緒にプッシュしていこう」と、言ってくれました。

2020年F1第11戦アイフェルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第11戦アイフェルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第11戦アイフェルGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第11戦アイフェルGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第11戦アイフェルGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)